■6月発売の新型から連携強化。既存モデルはバージョンアップで対応
現在は純正・市販を問わず、カーナビやディスプレイオーディオとのスマホ連携が当たり前になっています。トヨタは、2019年9月に発売されたカローラ/カローラツーリングのフルモデルチェンジを機に、新型車へのスマホ連携が可能なディスプレイオーディオ、車載通信機であるDCM(Data Communication Module)の標準化を推進していて、コネクティッドカーの普及を推進しています。
今回、トヨタはディスプレイオーディオのオプションサービスである「Apple CarPlay」「Android Auto」を標準装備化し、6月発売の新型車よりスマホとの連携機能を強化するとアナウンスしました。
●既存モデルにもT-Connect通信のバージョンアップで対応
また、すでに販売済みのディスプレイオーディオ装着車についても、T-Connect通信によるバージョンアップを通じて、6月中旬以降に順次機能を付与するとしています。なお、T-Connect通信によるバージョンアップは、コネクティッドカーの特性を活かし、車載通信機DCMを介して通信にて機能をアップデート(追加)する機能で、T-Connect契約が必要になります。ユーザーには、リモートメンテナンスメールなどで個別に通知する予定。
トヨタのディスプレイオーディオのサービスはLINEカーナビは無料で対応していました。これまで「Apple CarPlay」「Android Auto」はTV視聴とセットオプションでしたが、今回新たに同アプリが標準対応することになります。
従来、標準サービスとして提供されている「SmartDeviceLink」に加え、新たに「Apple CarPlay」「Android Auto」を標準化することで、より多くのユーザーにコネクティッドサービスを提供。同サービスは、T-ConnectエントリーまたはT-Connectスタンダードに加入することで、安全、安心に関するT-Connectサービス(基本サービス)を5年間利用できるものです(6年目以降は3,300円/年または300円/月。共に税抜価格)。
手持ちのスマホをUSBケーブルで接続することで、マップ、電話、メッセージ、音楽アプリをディスプレイオーディオ上で、気軽に利用可能。運転中もハンズフリー通話や、音声による機能操作により安全性、利便性を向上させます。
(塚田勝弘)