■MAZDA 3以降の新生代商品すべてがレッド・ドット賞を獲得
2020年4月1日、マツダは、「MAZDA CX-30」と「MAZDA MX-30」が、世界で最も権威のあるデザイン賞のひとつであるドイツの「2020年レッド・ドット賞:プロダクトデザイン部門」を受賞したと発表しました。以前お伝えしたように、同賞は、ホンダも「Honda e」「CBR1000RR-R FIREBLADE」が受賞しています。
レッド・ドット賞は、「Design Zentrum Nordrhein Westfalen(ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター)」が主催する60年以上の歴史を持つデザイン賞。世界各国から応募されたクルマに限らない幅広いカテゴリーの工業製品から、デザインの革新性、機能性、人間工学などの9つの基準に基づき審査が行われるそうです。
同賞には、最高位の「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」、今回CX-30とMX-30が受賞した「レッド・ドット賞」、特別賞である「オーナラブル・メンション賞」などがあります。
2010年から「魂動(こどう)—SOUL of MOTION」というデザイン哲学を掲げているマツダは、生命感あふれるダイナミックなデザインのクルマを世に送り出しています。その価値を継続させるには、常に深化させることが重要だと考え、MAZDA3から始まった新世代商品では日本の美意識を礎とした「新たなエレガンス」の表現を追求。
2019年に発売されたMAZDA3は、昨年最高位の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を受賞していて、新世代商品の全3車種がレッド・ドット賞を受賞したことになります。
CX-30は、世界で最も美しいクロスオーバーSUVを目指し、「流麗で伸びやかな美しさ」と、「SUVらしい大胆な力強さ」という2つの表情を併せ持つデザインが特徴。ボディ曲面に周囲の光と陰を映し込みながら美しく変化する「移ろい」で、新しい生命感が表現されています。個人的には、CX-3やCX-5などと比べると、鋭さよりも柔らかさを感じさせるデザインで、CX-30も従来のSUVとは異なる色気、存在感が放たれているように映ります。
一方のMX-30は、「魂動デザイン」のもと、さらに芸術性を高めると共に、表現に拡がりを持たせることに挑戦しているそう。人の手が生み出す美しい造形とこだわりのつくり込みを基礎としながら、将来に向けた価値観の変化や、新しいライフスタイルに寄り添うことを目指し、「Human Modern(ヒューマン モダン)」をコンセプトに、そのデザインをつくり上げたとしています。
(塚田勝弘)