元アウディスポーツのディレクターが開発したEVスーパーカー「ナタリー」、市販型が初公開

■メタノール燃料電池を介したハイブリッドで航続は驚異の1,190km

元アウディスポーツのトップディレクター、ローランド・グンペルト氏が開発したスーパーカー「ナタリー」の量産モデルが公開されました。

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グンペルト ナタリー 量産型

2019年3月のジュネーブモーターショーでプロトタイプが初公開された「ナタリー」は、グンペルト氏と中国のアイウェイズ社により設立された「グンペルト・アイウェイズ」によって開発、電気自動車と燃料電池の利便性を組み合わせた革新的なEVスーパーカーでした。

グンペルト ナタリー 量産型

ナタリー量産モデルでは、斬新な2way式エネルギーシステムを採用、各車両に1基ずつ、車両の床にあるバッテリーから合計4基のモーターに電力が供給されます。ボンネットフードの下のメタノール燃料電池を介したハイブリッドシステムが採用されています。

また充電はアイドリング時、加速やブレーキングの際にもセルフ充電がなされるといいます。これにより再充電の必要性はほぼなくなり、時速75マイル(121km/h)走行で510マイル(821km/h)、エコモードでは驚異の745マイル(1,199km/h)の航続距離を誇ります。

しかし、実用性の高いモデルだけと思ってはいけません。最高出力536ps・最大トルク989Nmを発揮、0-100km/h加速2.5秒・最高速度306km/hというハイパフォーマンスを持ち合わせています。

ナタリーの生産は限定500台で、予想価格は300,000ユーロ(約3,540万円)〜610,000ユーロ(約5,950万円)とされています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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