■主要レースの開幕戦は全て開催延期
3月21日から開催予定だったスーパー耐久開幕戦鈴鹿、4月4日から開催予定だったスーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿に続いて、4月11~12日に岡山国際サーキットで開催予定のSUPER GT開幕戦「2020 AUTOBACS SUPER GT Round1 たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE」も新型コロナウイルスの影響により開催の延期が決定しました。
SUPER GTの公式サイトで発表されたリリースによれば「新型コロナウイルスにおける政府の対策基本方針決定および感染の拡大状況を鑑み、両社による協議の結果、感染拡大の防止および来場されるお客様、競技関係者の健康と安全を考慮し、開催を延期する」とのこと。
3月14〜15日に開催された岡山公式テストでは感染拡大を抑止するために無観客での開催とし、一般来場者はサーキット内に入ることができない状態となりました。開幕戦への期待もあって無観客開催を受け入れた多くのファンの方々にとって今回の開幕戦開催延期は、仕方のないこととはわかっていても残念な気持ちであると言えるでしょう。
開幕戦では久しぶりにSUPER GTに復活するBMW M6 GT3を見ることができると楽しみにしていた筆者ですが、開幕戦が延期ということでその楽しみも第2戦以降までお預けとなってしまいました。
チケットの払い戻しなどについては岡山国際サーキットの公式サイトに掲載されています。。
■スーパーフォーミュラは第2戦も延期!
またスーパーフォーミュラは開幕戦の鈴鹿に続き第2戦の富士も延期となってしまいました。
これまでは7月開催であったスーパーフォーミュラの富士戦ですが、富士スピードウェイが東京オリンピックの自転車競技の会場として使われることから4月18〜19日に日程をずらして組まれていたのが2020年のスケジュールでした。
しかし新型コロナウイルスの影響で開催延期を余儀なくされ、スーパーフォーミュラは開幕戦の代替日程を含めてスケジュールが大きく変更となってしまいます。スーパーフォーミュラーのチケット払い戻しについて第2戦富士は3月26日までに富士スピードウェイの公式サイトで発表とのこと。また開幕戦鈴鹿のチケット払い戻しについては鈴鹿サーキットの公式サイトにて案内が掲載されています。
岡山国際サーキットでのSUPER GT公式テストで無観客開催となったことを鑑みると、レースには観客の方々の熱気が無いと成り立たないということを痛切に感じます。またサーキットレースはマシンとドライバー、メカニックや様々なスタッフだけではなく、レースクイーンの方々やイベント広場でのグッズ販売やキッチンカーでフード販売をしている方々も含めて動いていることも感じます。
いくらテレビやネット中継で観戦できるとはいえ、メーカーやチームの旗を振ったり熱心に写真を撮ったりなどというサーキットに来る観客の方々無しにはサーキットレースはありえないと思います。
無観客でリザルトだけを残すという方法もあったでしょうが、主催者であるサーキット運営会社やオーガナイザーの方々は観客の方々がサーキットでレースを観戦するという体験を最も大事にしたからこそ延期という決断に至ったのだと考えます。代替日程の都合が合う方は是非ともサーキットでレースを観戦していただきたいと考えるとともに。一刻も早い新型コロナウイルスの感染リスクの低減と事態の収束を願って止みません。
(写真:H@ty、松永和浩 文:松永和浩)
【関連リンク】
岡山国際サーキット http://www.okayama-international-circuit.jp/
富士スピードウェイ https://www.fsw.tv/
鈴鹿サーキット https://www.suzukacircuit.jp/
SUPER GT公式サイト https://supergt.net/
スーパーフォーミュラ公式サイト https://superformula.net/