■「SUPER GT」などのトップカテゴリーからグラスルーツまで国内外のモータースポーツを支える
横浜ゴムは、2020年のモータースポーツ活動計画を発表しました。同社は中期経営計画「グランドデザイン2020(GD2020)」の技術戦略において、モータースポーツ活動を重要な先行技術開発の場と位置付けています。
トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦し、今年もモータースポーツ活動に積極的に取り組み、最高レベルの技術を追求するとともにマーケットの振興に貢献していくと表明しています。
2016年からワンメイク供給が開始された全日本スーパーフォーミュラ選手権では、2020年もADVANレーシングタイヤが継続供給されます。供給タイヤはドライ用の「ADVAN A005」とウェット用の「ADVAN A006」。タイヤサイズはフロント用が270/620R13、リヤ用が360/620R13。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権には、ADVANレーシングタイヤがワンメイク供給されます。同シリーズはこれまで全日本F3選手権が果たしてきたトップドライバーへの登竜門としての役割を継承され、2020年より新たにスタートするシリーズです。供給するタイヤは、ドライ用の「ADVAN A005」とウェット用の「ADVAN A006」。タイヤサイズはフロント用が200/50VR13、リヤ用が240/45VR13。
人気カテゴリーの「SUPER GT」も重要なステージ。GT500では、2019年に引き続き3チームをサポート。GT300でもヨコハマタイヤユーザーを支えていくと表明。2020年はタイ戦に加え、7年ぶりにマレーシア戦が行われる予定で、全8大会が組まれており各大会で多くの観客動員が見込まれています。
また、世界一過酷といわれるニュルブルクリンクで競われる「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」では、継続参戦するKONDO RACINGやBMWを使用するWalkenhorstなどのヨコハマタイヤユーザーにタイヤが供給されます。KONDO RACINGは、2019年に初参戦し、日本から参戦したチームとしては最高位となる総合9位を獲得しています。供給タイヤはドライ用の「ADVAN A005」とウェット用の「ADVAN A006」です。
さらに、世界各国にて行われているTCRリージョナル選手権やナショナル選手権にもADVANレーシングタイヤをワンメイク供給。TCR ジャパンシリーズをはじめ、海外でもリージョナル選手権のTCR Europe、TCR Eastern Europeや、ナショナル選手権のTCR Iberico、TCR Benelux、TCR Germany、TCR Scandinavia、TCR Russiaにもタイヤが供給されます。供給タイヤはドライ用の「ADVAN A005」とウェット用の「ADVAN A006」で、タイヤサイズは250/660R18です。
2020年は、全10戦で競われる全日本ラリー選手権にもタイヤが供給されます。ターマック(舗装路)では「ADVAN A052」および「ADVAN A08B」、グラベル(非舗装路)では「ADVAN A053」を中心としたラインアップでユーザーの走りを支えます。2020年も多くのクラスでチャンピオン獲得を狙います。また、奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手は今年も「ADVAN」カラーマシンで参戦します。
ほかにも、全日本ジムカーナ選手権、全日本ダートトライアル選手権の国内のモータースポーツ、アジアクロスカントリーラリーなど海外で開催されるオフロードレースに参戦などの世界のレースにも同社のタイヤが供給されます。
(塚田勝弘)