■CMF-Cプラットフォームで室内空間と収納スペースが向上
カングーは1997年に初代が発売、優れた走行性能と実用性の高いラゲッジルームを併せ持ち、欧州を代表する商用バンとなり、日本へは2002年から投入され、2007年には第2世代が発売されました。
現在欧州の商用車セグメントは、トヨタをはじめフォード、シトロエン、VW、スズキなどにより激しい市場争いが起こっていおり、新型モデルへのバトンタッチが急務です。
次期型では、「メガーヌ」と共有する「CMF-C」プラットフォームを採用。大型化されるボディは、より快適な室内空間と収納スペースが期待できそうです。同社では、2019年11に「カングーZ.Eコンセプト」を発表、次期カングーのプレビューモデルと伝えられており、その意匠が色濃く反映されそうです。
捉えたプロトタイプは、全体がカモフラージュされており詳細は不明ですが、再設計された水平基調のヘッドライトやコンパクトに収まるテールライトが確認できます。またキャビン内では、タブレットスタイルのタッチスクリーンやインフォテイメントシステムを搭載するはずです。
パワートレインは、最高出力80ps、95ps、115psを発揮する1.5リットルdCiディーゼルエンジン、最高出力130psを発揮する1.3リットル直列4気筒TCeターボチャージャーガソリンエンジン、最高出力140psを発揮するハイブリッドパワートレイン、そしてフルEVが設定されます。
カングー新型は2020年春に貨物バンが先行公開予定で、今秋に乗用車バージョンが続く予定です。カングーと「カングーZ.E」は、フランク北部のモブージュにあるMCA工場にて生産が予定されており、ルノーはこの施設に5年間で4億5000万ユーロ(約540億円)投資する計画をもっています。
(APOLLO)