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■モータースポーツにも影響を及ぼした新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの感染拡大を抑止するために様々なイベントが中止や延期を余儀なくされています。モータースポーツもその影響を受けており、ともに鈴鹿サーキットで開催予定だったスーパー耐久の開幕戦とスーパーフォーミュラの開幕戦が開催延期となっています。
そのうち、ピレリスーパー耐久シリーズ2020の鈴鹿戦代替スケジュールが発表となりました。
■スーパー耐久開幕戦の代替日程は2020年11月21日〜22日
新しいスケジュールとなる代替日程は11月21日〜22日で事実上の最終戦となる模様です。それに伴って鈴鹿サーキットの人気イベント「SOUND of ENGINE」の今年の開催を見送るとの決定もなされ、新型コロナウイルスはすでに11月のイベントにまで影響を及ぼしていることになります。
スーパー耐久にメーカーとして大会スポンサーに名乗りを上げ力を入れているマツダは同日に岡山国際サーキットで「MAZDAファンフェスタ」を予定していましたが、今回のスーパー耐久の代替日程発表により「MAZDAファンフェスタ」はスーパー耐久マシンは参加しませんが、予定通り開催するとのことです。
■今年のスーパー耐久は注目マシンが多数
2020年のスーパー耐久はST-2クラスのGRヤリスをはじめ注目マシンが例年よりも多く、かなりの注目を集めています。2月29日に富士スピードウェイで行われたスーパー耐久公式テストを振り返って注目マシンを紹介しましょう。
GRヤリスとともにROOKIE RACINGが走らせるであろうGRスープラはST-1クラスに参戦します。
2019年のSUPER GT、GT300クラスでチャンピオンを獲った車種であるホンダNSX GT3もいよいよスーパー耐久のST-Xクラスに参戦するようです。
2019年のST-3クラスでランキングトップと同点ながら入賞回数でチャンピオンを逃してしまった「埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マークX」の動向も気になるところです。クラス唯一のセダンボディも注目ポイント。
FIA GT4マシンで戦うST-Zクラスはメルセデスとアウディが多数派ですが、その中にあって軽さで勝負をかけるKTM X-BOWは孤高の存在と言えます。
国内の主要レースで唯一のディーゼルエンジンを扱うのがTEAM NOPROです。スーパー耐久をご存じない方には信じられないかもしれませんが、ST-5クラスのデミオディーゼルは表彰台の常連でクラス優勝も多数。ST-2クラスのアクセラディーゼルも優勝こそないものの、最高位は2位表彰台と大健闘しています。
排気量や駆動方式などで全8クラスとなるスーパー耐久のクラス分けですが、その8クラスが同じコースで同じ時間を走るという半ばカオスともいえるレースがスーパー耐久です。
FIA GT3マシンが1500ccクラスのデミオやフィット、セダンのマークXなどの横をすり抜けていく姿はスーパー耐久でなければ見ることができません。また耐久レースとなるとパワーだけでは勝てず、燃費や軽さなどの特徴を生かし切れば優勝も狙えるという部分も見逃せません。
実質の開幕戦は4月25、26日のスポーツランドSUGOとなります。
(写真・文:松永和浩)
【関連リンク】
ピレリスーパー耐久シリーズオフィシャルサイト
https://supertaikyu.com/
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