新型ホンダ・シビック タイプRには軽量スペシャル版あり

●軽量化に心血注いだ限定仕様にも注目

2Lの直噴ターボエンジンをフロントに搭載して前輪を駆動するFFのスーパースポーツモデル・ホンダ シビック タイプR。現行モデルは一時販売を中断していますが、今年後半にマイナーチェンジしたモデルを発売することになりました。

ホンダ シビック タイプR
ボンネットのダクトが黒いのはリミテッドエディションの特徴

マイナーチェンジの内容としては、冷却性能を向上させるためセンターグリルを拡大したり、前後バンパー部の左右ダクト形状部分にボディカラー同色のフィンを追加したりといったもの。

ホンダ シビック タイプR
マイチェンモデルではフィンが追加されました

同時にラジエーターフィンのピッチを従来モデルの3mm幅から2.5mm幅に狭くすることで冷却性能を向上したり、ブレーキディスクをワンピースからツーピースへと変更して高速ブレーキング時における安定度を高めたりといった改変も施しています。

インテリアではシフトノブ形状を変更して操作しやすさをアップさせたり、ステアリング表皮を変更しました。

ホンダ シビック タイプR
ステアリングはバックスキンに

そんなシビックタイプRの最新モデルですが、今回の一番大きなニュースは全世界で約1000台ほどの限定で販売される「リミテッドエディション」の存在です。このモデルではBBSの鍛造の専用ホイールとミシュランのパイロットスポーツ カップ2を採用しています。

ホンダ シビック タイプR
リミテッドエディションの鍛造ホイール

またルーフ内側やハッチゲート部の吸音材などを軽量化するなどして車両全体でなんと23kgもの軽量化を果たしました。

ホンダ シビック タイプR
リミテッドエディションではルーフの吸音材を軽量版にしました

さらにリミテッドエディションのみの特徴として、ルーフやインテークカバーをブラック化したり、サンライトイエロー2と呼ばれる鮮やかな黄色のボディカラーを設定したりもしています。

ホンダ シビック タイプR
マイチェンモデルではリヤバンパーダクト造形部にもフィンが追加

室内ではシフトレバーの手前に限定台数表記の入った専用のプレートが備わります。

ホンダ シビック タイプR
限定台数を表すプレート

320psを発生させる直噴ターボエンジンの本体には大きくては入っていませんが、車両全体の商品性は著しくアップしています。今から最新モデルの販売開始が楽しみですね。

ホンダ シビック タイプR
リミテッドエディションではルーフがブラックに

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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