メルセデス・ベンツ Cクラスの次期型プロトタイプがニュルで進化した走りを披露

■Cd値が0.25へ向上、直線での加速が力強く

メルセデス・ベンツ「Cクラス」の次期型プロトタイプが、約9ヶ月ぶりにニュル高速テストに姿を見せました。

メルセデスベンツ Cクラス_009
メルセデスベンツ Cクラス 次期型プロトタイプ

カメラマンによると、コーナーでは硬さのない柔らかな挙動をみせ、その乗り心地が進化しているようです。Aピラーからルーフエンドまでのラインが滑らかになったことにより、空力特性を示すCd値が0.25へ進化。直線での加速が一層力強く見えたといいます。

メルセデスベンツ Cクラス_006
メルセデスベンツ Cクラス 次期型プロトタイプ

次期型では軽量化に特化した「MRA2アーキテクチャ」(メルセデス・リアホイール・アーキテクチャの第2世代)を採用し、EVブランド「EQ」シリーズに採用される「EVA」(電気自動車アーキテクチャ)と一部のコンポーネントを共有します。

レーザー技術なしで600m先を照射するヘッドライトを装備ほか、アウディ、BMW、ダイムラーの連合で買収した地図情報サービス大手「HERE」社の最高級デジタルマップを採用、ナビゲーションは3D表示となり、幅30cmのディスプレイに拡大表示され、WLAMホットスポットを含むオンライン接続が3年利用可能になるようです。

メルセデスベンツ Cクラス_005
メルセデスベンツ Cクラス 次期型プロトタイプ

パワートレインは電動化に注目です。「EQブースト」をメインとし、エントリーモデルには、最高出力185psを発揮する1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッド、最高出力192psを発揮する2.0リットル直列4気筒ディーゼルターボ+マイルドハイブリッド、さらにEV走行だけで100kmと噂される直列4気筒エンジン+電気モーターのプラグインハイブリッドなども予想されます。

AMGでは、最高出力370psを発揮する3.0リットル直列6気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッドの「C43」は濃厚ですが、最高出力500ps超えと見られる「C63」では、電動化によるダウンサイズによりV型8気筒は搭載されない可能性もあるでしょう。

Cクラス史上最も進化する新型のワールドプレミアは、最速でも2020年末となりそうです。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる