■Cd値が0.25へ向上、直線での加速が力強く
メルセデス・ベンツ「Cクラス」の次期型プロトタイプが、約9ヶ月ぶりにニュル高速テストに姿を見せました。
カメラマンによると、コーナーでは硬さのない柔らかな挙動をみせ、その乗り心地が進化しているようです。Aピラーからルーフエンドまでのラインが滑らかになったことにより、空力特性を示すCd値が0.25へ進化。直線での加速が一層力強く見えたといいます。
次期型では軽量化に特化した「MRA2アーキテクチャ」(メルセデス・リアホイール・アーキテクチャの第2世代)を採用し、EVブランド「EQ」シリーズに採用される「EVA」(電気自動車アーキテクチャ)と一部のコンポーネントを共有します。
レーザー技術なしで600m先を照射するヘッドライトを装備ほか、アウディ、BMW、ダイムラーの連合で買収した地図情報サービス大手「HERE」社の最高級デジタルマップを採用、ナビゲーションは3D表示となり、幅30cmのディスプレイに拡大表示され、WLAMホットスポットを含むオンライン接続が3年利用可能になるようです。
パワートレインは電動化に注目です。「EQブースト」をメインとし、エントリーモデルには、最高出力185psを発揮する1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッド、最高出力192psを発揮する2.0リットル直列4気筒ディーゼルターボ+マイルドハイブリッド、さらにEV走行だけで100kmと噂される直列4気筒エンジン+電気モーターのプラグインハイブリッドなども予想されます。
AMGでは、最高出力370psを発揮する3.0リットル直列6気筒ガソリンターボ+マイルドハイブリッドの「C43」は濃厚ですが、最高出力500ps超えと見られる「C63」では、電動化によるダウンサイズによりV型8気筒は搭載されない可能性もあるでしょう。
Cクラス史上最も進化する新型のワールドプレミアは、最速でも2020年末となりそうです。
(APOLLO)