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●世界の流行に従いコンセプトカーはEVがあたりまえ
ナマステー!
「インドの自動車事情が見てみたい!」という興味本位だけでインドを訪れ、インド最大級の自動車イベントで隔年開催の「デリーモーターショー(デリーオートエクスポ)」へ潜入したワタクシ。
インドのモーターショーってどんな感じなのか? 展示物やブースのつくりはかなりのクオリティで、天井までしっかりと作りこむなどけっこう手が込んでたりします。
当然ながらインド市場に力を入れている自動車メーカーはコンセプトモデルを用意するわけですが、今日はそんなコンセプトカー3台を紹介しましょう。
●SUZUKI Concept FUTURO-e
インドを代表する自動車メーカーといえば、現地企業とスズキの合弁会社である「マルチスズキ」。なんと、インドの乗用車市場で約5割のシェアを占めるという絶大な人気を持つブランドです。インドは世界でも5本の指に入る有数の自動車市場なのに、その5割ってどんだけ!?
そんなマルチスズキが2020年のデリーモーターショーで公開したのが「Concept FUTURO-e」。クーペスタイルのスタイリッシュなSUVで、デザインはインドの開発拠点でおこなわれたとか。
発売可能性:10%
昨今はクーペスタイルのSUVはトレンドなのでこのスタイリングを現実化したクルマがデビューする可能性はゼロではありません。が、インドの街を見ると「クーペスタイルSUV」の需要はまだなさそう。
それから、スズキといえば27年前にバブルに浮かれた勢いで発売してしまった珍車「X-90」のトラウマもあることでしょうし、遊び心あふれるSUVの市販化にGOサインを出すのは難しいかな……。
●MHINDRA FUNSTER
インドの自動車メーカーであるマヒンドラ&マヒンドラ社がお披露目したコンセプトカーが「FUNSTER」。
SUVで、ロードスターで、ドアはガルウイング(シザーズドア)という、クルマ好きが喜びそうな要素をガッツリと融合したなんともゴキゲンなクルマです。なるほど、オープンエアでインドの不健康そうな空気を感じることができるってわけですね。
発売可能性:0%
どう考えてもないでしょ。もし発売したら、金持ちがリゾート地でドライブするために数台は売れるかもしれないけど(でも、そういう人はベンツとかを選ぶんじゃないかな)。
●HYUNDAI KITE
中国の自動車メーカーと並び、韓国の自動車メーカーも今後爆発的に販売台数が伸びる(と期待されているけどなかなか順調にはいっていない)インド市場でシェア拡大を虎視眈々と狙っています。
そんな韓国メーカーのヒュンダイが持ち込んだコンセプトカーが「KITE」。2シーターの電動バギーという誰もが夢見がちなコンセプトですね、わかりますわかります。ちなみに世界初公開は2018年のジュネーブモーターショーだったようですね。
発売可能性:0%
売れるもんなら売ってみな!
(工藤貴宏)