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■CBR250RRの2気筒エンジン&38psはクラス最上位のスペック
●走りを追求した最高の250スーパースポーツ
CBR250RRの歴史は、1990年に発売された4気筒モデルから始まります。それから27年を経た2017年3月、CBR250RRは並列2気筒モデルになって舞い戻ってきました。
シリンダーは4気筒から2気筒へ、最高出力は45psから38psへ…それだけをみるとスペックダウンのように感じるかもしれませんが、けっしてそんなことはありません。その証拠に、異次元感覚のパワーフィーリングをもつパラレルツインを搭載したこの新しいCBR250RRは、トップクラスの性能を誇るスーパースポーツ・クオーターとして、発売直後から常にライダーたちの熱い視線を集め続けてきたのです。
●エッジのきいたシャープなデザイン
CBR250RRは、性能が抜きんでているばかりではなく、デザインワークもまた秀逸です。眼光鋭い猛獣を思わせるフロントマスクが印象的なデュアルヘッドライトはCBRのアイデンティティ。こちらは開発陣によると、アニメ「エヴァンゲリオン」のルックスからインスピレーションを得たのだとか。テールがきゅっと跳ね上がったウェッジシェイプのボディも、ライダーのハートを熱くさせてくれますね。
イグニッションキーをひねると、フルデジタルメーターの大型液晶にCBRの文字が浮かびあがる演出が。そして、スピードやエンジン回転数などのインフォメーションがわかりやすく表示されます。好きな回転数を設定しておけば、光の点灯・点滅でシフトタイミングを知らせてくれる5連REVインジケーターやラップタイマーがついているのも、CBR250RRの本気の走りを予感させますね。パッとまたがると、まだ走り出してもいないのに、インパネ越しに見る風景にスピード感を感じさせてくれる、心おどるデザインです。
●今すぐ走り出したくなる、わくわくの乗車感
ライディングポジションは、いかにもスーパースポーツらしい戦闘的なスタイル。でも、ラクとまではいえなくても手足のおさまりはよく、身体の特定の部分に負担がかかることはほとんどありません。ライダーの体格にもよりますが、日帰りツーリングなら十分快適に楽しめそうです。身長164cmの私が乗ると、後端が深くえぐれたタンクと先端を細くしたシートのおかげで足着きもばっちりでした。
軽くてコンパクトなボディは、取り回しにもまったく不安を感じさせません。これなら街中から峠、高速道路、ときにはサーキットまで、フィールドを選ばず、いつでもどこでも楽しめそうですね。
【ホンダ CBR250RR主要諸元】
全長×全幅×全高:2065mm×725mm×1095mm
シート高:790mm
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒
総排気量:249cc
最高出力/最大トルク:28kW/2.3kgm
燃料タンク容量:14ℓ
タイヤ(前・後):110/70-17・140/70-17
ブレーキ:油圧式ディスク
車両価格:80万3000円
(写真:高橋克也 文:村上菜つみ)
【関連リンク】
村上菜つみさんがホンダ・CBR250RRで出かけたツーリング記事は、月刊誌「モトチャンプ」2020年3月号(2月6日発売)に掲載されています。
https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11271
CBR250RR Official Site
https://www.honda.co.jp/CBR250RR/