■「パンダ」新型と共有する新開発EV専用プラットフォームを採用
フィアットの主力モデル「500e」次期型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
昨年末にも開発車両をキャッチしましたが、現行型ボディを利用したテストミュールだったため、今回捉えたプロトタイプが初めての生産モデルとなります。
次期型のアーキテクチャには、「パンダ」新型と共有する新開発プラットフォームを採用、現行型ではEVとして開発されていませんが、次期型では最初からEVとして着手されるため走行性能が向上し、より広いフットスペースを提供してくれます。
捉えたプロトタイプでは500より流線型で、より空力的なスタイリングを持っていることがわかります。また2019年3月のジュネーブモーターショーで公開された「コンセプト・チェントヴェンティ」を彷彿させるコンパクトなヘッドライト、グリルレスのフロントエンドが予想されるほか、ドアパネルの下部に深いインデント、リアスポイラーを装備、テールライトは細い縦型に再設計されているのも確認できます。
2枚撮られたコックピット画像のうちの一つからは、インフォテイメントシステム用大型ディスプレイが見て取れるほか、新デザインのステアリングホールなどが装備されている様子も伺えます。
現行モデルでは、最高出力111ps、最大トルク200Nmを発揮し、1回の充電で84マイル(135km)の後続が可能ですが、次期型ではすべての数値が向上するでしょう。
さらに次期型には、ワゴンボディの「500 ジャルディニエラ」が設定される予定です。ジャルディニエラは、1957年から1977年まで発売された2代目に存在していたモデルで、その復刻版ともいえます。500e新型のワールドプレミアは、最速で3月のジュネーブモーターショーと見られており、2021年には米国市場にも投入されると予想されています。
(APOLLO)