■2022年デリバリー開始。車両価格は840万円から
「フィスカー」というブランドをご存じでしょうか。2011年、アメリカで10万ドル超の高級ハイブリッドカー「カルマ」を投入し、1号車をレオナルド・ディカプリオに納車して話題を集めた会社です。
ところがこのカルマ、発売直後からバッテリーなどにトラブルが多発し、結局フィスカー社自体が経営破綻することに。その後同社の資産、商標などは複雑な経緯をたどるのですが、創業者のヘンリック・フィスカー氏がEV専業の新会社「フィスカー・インク」を起こし、バタフライドアを持つラグジュアリーEV「エモーション」を発表して現在に至ります。
そんなフィスカーは、2020年1月、ラスベガスで開催されたCESで、新たなSUVモデル「オーシャン」を発表したのですが、この度日本でも予約受付が始まりました。
オーシャンは、急成長を続けるSUV市場をにらんだフィスカーの戦略的モデル。全長4640mm、全幅1930mmという比較的扱いやすいサイズで、フルEVらしいクリーンなエクステリアが特徴的です。
駆動方式は4WDで、バッテリー容量は80kWh。公式アナウンスによれば最大483kmのドライブが可能で、全面ガラスのルーフ(開放させることも可能)に備えた太陽電池で充電も行うとのこと。
このフィスカー・オーシャン、2022年からのデリバリーを予定しているとのことで、日本の輸入元となるのは、東京・新宿に拠点を置くデロリアン・モーター・カンパニー。ベース車両の価格は840万円(プレミア・オプションと税・諸費用別)ですが、予約にはいくつかの選択肢があるようです。順位のない単純な予約は105万円、順位を伴う予約は210万円、優先権のある予約には420万円、さらに満額の840万円を支払うと最優先権付き予約となるとのこと。
2022年になれば、各社から多くの電動SUVが登場しそうですが、「人と同じクルマには乗りたくない」というこだわり派は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
(文:角田伸幸)
【関連リンク】
フィスカー・オーシャン予約受付サイト
http://www.delorean.co.jp/ocean/index.html