■3シリーズLWBをベースに74kWhのバッテリー装備、航続は440kmに
BMWが、主力モデル「3シリーズ」に設定するとみられるフルEVバージョン開発車両を初めてカメラが捉えました。
同社では、2023年までに25の電動モデルを設定することを計画しており、そのうちの1台が3シリーズになります。
捉えたテスト車両は、ヘッドライトにダミーが組み込まれるなど、フルカモフラージュされており、ディテールは不明です。しかし、リアにエキゾーストシステムがないことや、フロントドアに「Electric Test Vehicle」(電気テスト車両)のステッカー、さらに右フロントフェンダーに充電ポートが備えられていることからもEVモデルであることは確実と思われます。
フロントエンドには、同社初のEVクロスオーバーSUV「iX3」と非常に似た密閉されたグリルを装着、コーナーエアインテークは上下二分割されるなど、専用デザインが与えられそうです。
3シリーズEVバージョンは、大型バッテリーを搭載できるよう、ホイールベースが4.3インチ(11Cm)長い、中国市場専用の「3シリーズLWB」をベースとしています。これはEVバージョンが中国専売となることを示唆しています。但し、欧州でテストしていることから、他国での販売も予想できます。
3シリーズLWBが「iX3」と同じ工場で製造されていることを考えれば、3シリーズEVがiX3と一部のコンポーネントを共有する可能性もありそうです。EVユニットは、74kWhのバッテリーパックを装備、最高出力286ps、最大トルク400Nmを発揮するリア電動モーターを搭載し、WLTPテストサイクルでの航続距離は273マイル(440km)と予想されます。
市販型のワールドプレミアは最速で2020年、おそくとも1年以内には期待できそうです。
(APOLLO)