■0-100km/h加速は4.5秒、最高速は293km/h
ポルシェAGは、ミッドシップエンジンスポーツカーのケイマンに、高性能な「718ケイマンGTS 4.0」と「718ボクスターGTS 4.0」の2モデルを追加すると発表しました。
搭載されるエンジンは、718スパイダー/718ケイマンGT4と同じ4.0Lの水平対向6気筒で、最高出力は294kW(400PS)を発生。6速MTとスポーツエグゾーストシステムの組み合わせにより、高いドライビングプレジャーを提供。0-100km/h加速は4.5秒で、最高速度は293km/hに達します。
新世代のGTSは、標準装備の「ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)」スポーツサスペンションにより20mm低く設定された車高、そしてメカニカルリミテッドスリップリヤディファレンシャルを備えた「ポルシェ トルクベクトリング(PTV)」によって、ダイナミックなハンドリングと日常的な快適性の間のすぐれたバランスを実現するとしています。
さらに、アップグレードされた「ポルシェ トラックプレシジョンアプリ」を備えた標準装備の「スポーツクロノ パッケージ」は、ミッドシップならではのキャラクターを強調。
■20mm車高が下がる「PASMスポーツサスペンション」を装着
また、標準装備の「PASMスポーツサスペンション」は、20mm車高を下げたシャーシと連動し、ダイナミックなハンドリングと日常の使用に適したサスペンションの快適性も特徴としています。
その他の標準装備には、独立して選択可能なPSMスポーツモードを備えた「ポルシェ スタビリティーマネジメント(PSM)」、アップグレードされた「ポルシェトラックプレシジョンアプリ」を含む「スポーツクロノパッケージ」「ポルシェアクティブドライブトレインマウント(PADM)」、および「メカニカルリミテッドスリップリアディファレンシャル」を備えたポルシェトルクベクトリング(PTV)などのパフォーマンス指向のコンポーネントが含まれています。
足まわりには、サテングロスブラックの20インチ軽合金製ホイールと高性能タイヤ(フロント235/35ZR20、リヤ265/35 ZR 20)が装着されています。強化されたブレーキシステムは、クロスドリルドディスクとレッドに塗装されたキャリパーを用意。さらに、オプションとしてポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)が設定されています。
インテリアでは、ダークカラーのアルカンターラがスポーティでエレガントな雰囲気を醸し出しています。標準装備のスポーツシートプラスのセンターパネル、ステアリングホイールリム、センターコンソール、シフトレバー、および両側ドアのアームレストにアルカンターラを使用。
「718ケイマンGTS 4.0」には、Aピラーとルーフライニングもアルカンターラが配されています。オプションのGTSインテリア パッケージを選択すると、別色のカーマインレッドまたはチョークの追加が可能。レブカウンター、シートベルト、ヘッドレストの「GTS」刺繍ロゴを含むデコレーティブステッチ、およびブラックボーダー付フロアマットの「PORSCHE」ロゴを強調することができます。トリムエレメントとセンターコンソールトリムは、カーボン製です。
ほかにも、高解像度の7インチタッチスクリーンが備えられた「ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)」「トラックプレシジョンアプリ」を含むスポーツクロノパッケージを標準装備。モータースポーツに由来するスマホ・アプリは、サーキットにおいてPCMディスプレイにパフォーマンス関連のデータが表示され、後で分析が可能です。
日本仕様は、リアルタイム交通情報を備えたオンラインナビゲーションモジュール、ボイスコントロール、「Porsche Connect」も標準装備。また、「BOSEサラウンド サウンド システム」や「Burmesterハイエンド サラウンド サウンド システム」がオプション設定されます。ただし、日本仕様の価格、発売時期はまだアナウンスされていません。
(塚田勝弘)