2000GTからステップバンまで! 記憶に残る名車が勢揃い【佐野ニューイヤークラシックカーミーティング・トヨタ/ホンダ/いすゞ編】

■2020年佐野ニューイヤークラシックカーミーティング

1月12日に佐野駅(栃木県)周辺で開催された旧車イベント「2020年佐野ニューイヤークラシックカーミーティング」。その会場にお邪魔した取材班がピックアップした参加車両をご紹介しましょう!

●トヨタ

今では数千万円といった価格で取り引きされる日本の名車、トヨタ2000GTです。後期型をベースに、ツイッギーのクルマと似たゴールドにペイントされています。

トヨタ2000GT
トヨタ2000GT

観音開きドアだった初代から一転して大きなボディになった2代目クラウンです。ナンバープレートが「栃5」であることから、新車から県内で維持されてきたようです。

トヨタ・クラウン
トヨタ・クラウン

関東近辺の旧車イベントではお馴染みの青いセリカです。ドアが上に跳ね上がるシザードアに改造され、ヘッドライトにレーシングジャケットを装着した姿が独創的です。

トヨタ・セリカ
トヨタ・セリカ

セリカ純正のドアを使ってヒンジを変更することでシザードアにしてあるようです。ベレGミラーを右ドアに追加しています。

トヨタ・セリカ
トヨタ・セリカ

トヨタ2000GTの影に隠れがちですが、トヨタ第二弾DOHCエンジンを搭載する名車が1600GTです。コロナのボディにDOHCエンジンを搭載してレースでも活躍しました。

トヨタ1600GT
トヨタ1600GT

空冷水平対向2気筒エンジンを搭載する軽量スポーツカーのトヨタスポーツ800です。ホイールキャップの穴が小さく10箇所ある最初期型ですので大変希少です。

トヨタ・スポーツ800
トヨタ・スポーツ800

トヨタスポーツ800のベースになったパブリカですが、こちらは排気量が800になった1966年以降のモデルです。こちらも希少なコンバーティブルで脱着式クオーターウインドーです。

トヨタ・パブリカ
トヨタ・パブリカ

●ホンダ

ホンダが初めて生産した4輪自動車が軽トラックのTシリーズと、このオープンモデルであるSシリーズです。こちらは当初の500から排気量を拡大した1965年式のS600です。

ホンダS600
ホンダS600

Sシリーズに続いて発売されたのが軽自動車のN360でした。空冷2気筒エンジンはバイク譲りのスポーティさです。こちらはオーバーフェンダーとワイドタイヤを履いています。

ホンダN360
ホンダN360

Sシリーズ以来の小型車として1968年に発売されたホンダ1300は、独創的な空冷4気筒エンジンモデルでした。こちらのクーペとは別に4ドアセダンもありました。

ホンダ1300
ホンダ1300

N360の後継車ライフをベースに今で言うミニバン的スタイルを採用した商用車のステップバンです。80年代にサーファー風カスタムが流行しましたが、こちらも大胆にカスタムされてます。

ホンダ・ステップバン
ホンダ・ステップバン

同じくライフ・ステップバンですが、こちらはカスタムが控えめで、フロントスポイラーとメッキのグリルやミラー、ホイールキャップにしているくらいで原型を良く留めています。

ホンダ・ステップバン
ホンダ・ステップバン

シビックはこちらの2代目が1台だけ参加していました。1979年に発売され、1981年のマイナーチェンジで角形ヘッドランプに変更された後期型です。

ホンダ・シビック
ホンダ・シビック

●いすゞ

イギリスのルーツと提携したいすゞが、1953年からノックダウン生産をしたヒルマン・ミンクスです。オーナーは手に入れてからすでに50万キロを走破しているとか!

ヒルマン・ミンクス
ヒルマン・ミンクス

50万キロ以上も走っているのにエンジンはトラブルもなく安定しているそうです。

ヒルマン・ミンクス
ヒルマン・ミンクス

当初はハンドメイド生産だったいすゞ117クーペが量産されるようになった最終型で、アルミホイールまで純正を保っています。今見てもエレガントな姿に惚れ惚れしてしまいます。

いすゞ117クーペ
いすゞ117クーペ

117クーペの後継者として1981年に発売されたピアッツァ。こちらは最終型に近いハンドリングバイロータスです。ジウジアーロがデザインしたボディは古さを感じません。

いすゞ・ピアッツァ
いすゞ・ピアッツァ

(文と写真:増田満)

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この記事の著者

増田満 近影

増田満

複数の自動車雑誌編集部を転々とした末、ノスタルジックヒーロー編集部で落ち着き旧車の世界にどっぷり浸かる。青春時代を過ごした1980年代への郷愁から80年代車専門誌も立ち上げ、ノスヒロは編集長まで務めたものの会社に馴染めず独立。
国産旧型車や古いバイクなどの情報を、雑誌やインターネットを通じて発信している。仕事だけでなく趣味でも古い車とバイクに触れる毎日で、車庫に籠り部品を磨いたり組み直していることに至福を感じている。
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