■RB30スカイライン・ジャパンやフェラーリ458など最新チューニングをお披露目
世界最速を目指してチューニングを続けるスモーキー永田率いるトップシークレットは、もはや世界にもその名を知られています。アウトバーンで341km/h、イギリスの高速で317km/hなど各地で速度違反を繰り返し、首都高の料金所ではバーンアウトを繰り返すなど、逸話は語り尽くせないほどあります。
そのトップシークレットでは1000ps超えのR35GT-Rを数年前にオートサロンの会場でお披露目しましたが、今回は実に1111psにまでパワーアップさせて再登場です。そのほか、懐かしのR32GT-Rやスカイラインジャパンを現代の技術でチューニングさせた成果を披露しました。
ついに1111psにまで達したR35GT-Rは、名付けて「スーパーGT-R1100」です。
タイムアタック仕様ですが、注目すべきは市販パーツに拘って製作されているところです。いわばストリートチューンにも応用が効く内容といえます。エンジンはHKSピストンキットや1300ccインジェクターなどを装備して、トラストTD06タービンを改造して使っています。最高出力は1111psで、トルクは127kgmにもおよびます。
G-EFFECTと呼ばれるキットを使った外装は、まさにレーシングカー。トップシークレットのために製作されたO・Zレーシング製ホイールは11J×20インチになっています。
白いボディのR32GT-Rは、長年トップシークレットがチューニングを続けてきた得意車種です。
今回は最高のR32GT-Rにするべく、R35GT-R用VR38DETTエンジンを移植した究極的なクルマに仕上げられました。VR38DETTエンジンはもちろんノーマルではなく、試作タービンやφ80インタクションキット、I断面コンロッドなどを用いて730psにまでパワーアップされています。クラッチやミッションもR35GT-Rから移植されているので、その走りはまさにチューンドR35GT-Rそのものです。それをコンパクトなボディのR32GT-Rで実現してしまったところがトップシークレットならではの技術といえるでしょう。
そして最後はオジサン世代に懐かしい、スカイライン・ジャパンです。
5代目スカイラインは伝統のサーフィンラインが残る最後の世代として今も人気があります。オリジナル状態ではL型6気筒エンジンを搭載していましたが、トップシークレットらしくチューニングしたRBエンジンに換装されています。得意のRB26DETTかと思えばそうではなく、オーストラリア向けだった3リッターのRB30用ブロックにRB26ヘッドを組み合わせた3リッターDOHC仕様になっています。もちろん最速を狙える内容ではありませんが、懐かしのジャパンでも現代らしく楽しめる仕様といえるでしょう。
(増田満)