「静と動」。特徴の異なる新作トップモデル、ダンロップ「ビューロVE304」、「ディレッツァβ05」を展示【東京オートサロン2020】

■静の「ビューロVE304」、動の「ディレッツァβ05」。2種のトップモデル

ダンロップブースではプレスカンファレンスは行われませんでしたが、東京オートサロン2020開催前日の1月9日に発表されたばかりの新作タイヤ「ビューロVE304」をメインとした展示が行われていました。

ダンロップブース
ほかのタイヤ関連が西ホールに集中しているなか、唯一、中ホールでの出展となったダンロップ
ビューロVE304外観
コンフォートタイヤのなかでも抜群の静粛性を誇るビューロVE304
ビューロVE304 スポンジ
ビューロシリーズの静粛性の決め手となっているのが、トレッドの裏側に貼られた吸音スポンジ

「ビューロVE304」は最上級の静粛性を追求したビューロシリーズの最新モデル。

ビューロシリーズといえばトレッド裏側にスポンジ製の吸音材を貼り付けることで、圧倒的な静粛性を実現したタイヤとして知られていますが、新作の「ビューロVE304」はその性能をさらにアップ、パターンノイズは先代モデルのVE303に比べて24%(1.2dBA)低減、ロードノイズは29%(1.5dBA)低減に成功しています。

さらに今回はウエット性能の向上も注力され、ウエットブレーキ性能は7%向上、摩耗率80%時のウエットブレーキ性能低下率は14%向上しています。また、操縦安定性を計るヨーレート比較でも10%の向上と、「ビューロVE304」は全体の性能をアップしたモデルとなりました。185/65R15 88H~275/35R21 99Wまで全64サイズを設定。価格はすべてオープン価格となっています。

ビューロVE304 パターン
落ち着いた雰囲気のパターンはハイクラスセダンからコンパクトカーまであらゆるクルマとのマッチングがいい

また、スポーツタイヤのディレッツァにも新作が登場。「ディレッツァβ05」は、新開発の非対称パターンを採用し、コーナリング時の操縦安定性能を向上させたモデル。パターン剛性を最適化させ高速域での操縦安定性を確保し、とくにドライ路面において高い運動性能を発揮する仕様となっています。サイズは205/55R16 91Vのみとなっています。価格はオープン価格です。

ディレッツァβ05
205/55R16サイズのみの設定。つまり86&BRZレースで使えるサイズだ
ディレッツァβ05 パターン
向かって左側が外側となる。溝成分はかなり少ないタイプのデザインとなっている
ディレッツァβ05 ロゴ
βシリーズのロゴは、モータースポーツユースの証

ダンロップブース内にはビューロの性能を体感できるVRシミュレーターやダンロップの歴史を感じることができるマルチスクリーンのタイヤトリップシアターが置かれバーチャル体験ができるようになっていたほか、9歳でフォーミュラカーデビューした話題の女性ドライバーJuju(野田樹潤)選手のF4-UNDER17出場車両なども展示され、人気を博していました。

Juju-F4マシン
Juju選手の父親は元F1ドライバーの野田英樹さん
ビューロシミュレーター
シミュレーターによって、先代ビューロとの比較試乗が行えるようになっていた
タイヤトリップシアター外観
照明器具のように吊られたタイヤ状のものがタイヤトリップシアター
タイヤトリップシアターの中
タイヤトリップシアターの中はマルチスクリーンで構成されてえる

(文/写真・諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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