ダイハツの新型軽SUV「TAFT(タフト)コンセプト」は、スズキ・ハスラーよりも低さと四角さが際立つ!【東京オートサロン2020】

タフトのフロント

■ダイハツ・タフトコンセプトはロー&ワイド感を強調して独自の個性をアピール

今回のオートサロンで目玉と言える一台が出展されていました。それが「TAFT(タフト)コンセプト(以下タフト)」です。

タフトのフロント
ダイハツ・タフトコンセプト。軽クロスオーバーのニューカマーです。

『コンセプト』という名前は付いていますが、ショーモデルならではのデコレーション以外は、ほぼ市販車レベルの完成度。それもそのはず、今年の「年央」、つまり年の半ばには発売を予定しているとのこと。我々がタフトのオーナーになることができる日はそう遠くなさそうです。

タフトのリヤ
タフトコンセプトのリヤ。マインクラフトのようなカクカク感が魅力です。

タフトは、2019年7月に登場した新型タントから採用が始まったダイハツの新プラットフォーム「DNGA」を採用していることが予想されます。展示車両のスペックは、ボディサイズが全長3395mm、全幅1475mm、全高1630mm。エンジンの総排気量は660cc、トランスミッションがCVT、駆動方式は2WDとなっていました。

タフトの正面
縦型スリットが設けられたメッキのグリルも特徴です。

ちなみに、「タフト」という車名は1970〜1980年代に発売されていたダイハツの四輪駆動車に使われていたもの。それが令和の時代になって復活するとは、誰が想像していたでしょうか。

エンブレム
「タフト」の車名が復活しました。

タフトには、「Tough and Fun Tool(タフ・アンド・オールマイティ・ファン・ツール)」という意味が込められています。日常の暮らしの中でも非日常が感じられるように、見ているだけでワクワクできる、楽しくてアクティブな軽SUVとなっています。

●タフトコンセプトの全高はハスラーよりも50mm低い

開発関係者のお話によると、タフトのデザインではできるだけワイド感を表現するようにした、とのこと。最近の軽自動車の主流は背高タイプですが、タフトの全高が低く抑えられているのはワイド感を強調するためなのです。スズキ・ハスラーの全高は1680mmですが、タフトはそれより50mmも低くなっています。

タフトのサイド
タフトコンセプトの全高は1630mm。低く抑えられたボンネットに注目です。
タフトの真後ろ
リヤはメッキの横バーがボディを貫き、ボディのワイド感を強調。

また、バンパーのリフトアップ感の演出もタフトのポイントです。下部にはアンダーガードのような造形が盛り込まれており、タフな印象を見るものに与えます。

バンパー
タフトコンセプトのバンパー下部中央には、プロテクター調のデザインが施されます。

そして、フロントフェンダーの前端部をアップでご覧ください。下部までつなげるのではなく、途中でカットしているため、タイヤのトレッド面が見えているのがわかります。これもオーナーに「ワクワクしてもらいたい」という開発陣の思いが込められたポイントです。

フェンダーの切り欠き
フロントフェンダーが途中で終わっているのがわかります。

ボンネットにも注目です。ワイパーの取り付け部分が凹んでおり、その周辺部はボディ同色としています。これは、軽自動車の限られた寸法の中でできるだけボンネットをできるだけ長く見せるための手法ですが、SUVらしい無骨なイメージも演出できて一石二鳥のデザインとなっています。

ワイパー
窪みに取り付けられたワイパー。楽しいデザインです。

ボディ色は「フォレストカーキ」。いかにもSUVらしい色調が、タフトのラギッドなボディスタイルにピッタリとマッチしています。バンパーやフェンダーなど、あえて無塗装とされた樹脂製パーツとのコンビネーションもバッチリです。

リヤフェンダー
リヤのオーバーフェンダーはドア後端部まで連続したデザインとなっています。

●「ガンガン使えるツール」という趣の内装が漢らしい

続いて、インテリアをチェック。「道具感」や「コクピット感」を意識してデザインされており、ターゲットである男性ユーザーがストレートに表現されています。

インパネ
タフトコンセプトのインパネ。エクステリアと同様、ゴツゴツ感があります。

インパネはまるで定規で線を引いたかのようなスクエア基調でまとめられています。オレンジのアクセントカラーも効いていて、まさに「男の仕事場」といった雰囲気です。

タフトのインパネ
センターコンソール中央には、大型ディスプレイが鎮座しています。
メーター
右側に速度計、左側に回転計、中央に液晶画面というレイアウトのメーター。意外にシンプルです。

最新の軽自動車ですから、ユーティリティ面の充実ぶりも見逃せません。センターコンソールにはシガーソケットとUSB電源が並んでいて、その上にはシートヒーターのスイッチが配置されています。

センターコンソール
センターコンソールの右側にはインパネシフト、左側にはエアコンの操作パネルが配置されています。

フロアコンソールには、スマホを置くのにちょうど良さそうなスペースが。そして、なんとパーキングブレーキは電動式になっている模様で、その操作スイッチも設けられています。

フロアコンソール
フロアコンソールに設けられたポケット。その手前には電動パーキングブレーキのスイッチが並びます。

新型タントでは全車速追従式アダプティブクルーズコントロールを装備してもパーキングブレーキは足踏み式でした。タフトの装備の充実ぶりがキラリと光ります。

カメラ
フロントウインドウ上部のステレオカメラ。スマートアシストも装備される模様。

タフトの内装でユニークなのは、前席と後席の雰囲気が異なっていること。シートやドアパネルの色調が差別化されているのです。普段は前席優先で乗ってもらって後ろはカーゴルーム、というような使い方を想定して前後を区別したそうです。

前席シート
前席シートのサポート部はブラックですが…
後席シート
後席シートではグレーになっています。
フロントドアポケット
こちらはフロントドアの内張利。ブラックです。ドアポケットはやや小さめ。
後席ドア
後席ドアの方は、やっぱりグレー。ドリンクホルダーも備えています。

もちろん、それはイメージ上のこと。後席空間もゆったりとしており、大人4名が乗車するのに十分なスペースが確保されていますので、ファミリーで出かけることを想定されている方もご心配なく。

●濡れた物もガンガン積めちゃいそうなラゲッジルーム

ラゲッジルームは後席を倒すと段差の少ないフラットな空間に拡大可能です。床部分と後席のシートバックが樹脂になっているのが特徴で、海や山に遊びに行って濡れたり汚れたりしてしまった荷物も気兼ねなく積むことができるから、頼れる遊びの相棒になってくれることでしょう。

ラゲッジルーム
ラゲッジルームは濡れた荷物も積みやすい床面となっています。
ラゲッジルーム最大時
左右分割式の後席を両方倒すとこんな感じにラゲッジルームを簡単に拡大できます。
ポケット
ラゲッジルームの左右には、小物を置くのに便利そうなスペースが設けられていました。

一つ気になったは、タフトには後席のスライド機構がなさそうなこと。スズキ・ハスラーは新型になってリヤゲート側からも後席がスライドしやすくなっているなど、使い勝手の良さをアピールしています。この辺は、ユーザーの好みが分かれる部分かもしれません。

そして! タフトの内装を語る上で絶対に忘れちゃいけないのがガラスルーフです。ダイハツの軽自動車では初採用とのこと。開放感たっぷりで、「非日常の楽しさ」を謳うタフトにはジャストなアイテムといえるでしょう。

ガラスルーフ
開放感をアップしてくれるガラスルーフもタフトコンセプトの注目ポイントです。

東京オートサロンの会場では、タフトの周りには常に人だかりができていました。令和2年もますます盛り上がること必至のSUVシーンですが、その中でもタフトの存在感は一際輝きそうな予感です。

「年央」の発表を楽しみに待ちましょう!

タフトのフロント
市販モデルの年央発売が予定されているタフトコンセプト。

(長野達郎)

『東京オートサロン2020』の最新記事
俺のリバティーウォークR35
高校生のアイデアが実車になった! 「俺のリバティーウォーク」がアンベール
ダイハツ「TAFT(タフト)コンセプト」、やっぱり東モの「WakuWaku(ワクワク)」がベースだった!
チョコブランカ選手とスピーカー
早急な市販化を期待! 大迫力サウンドのゲーミングスピーカーがフォルシア・クラリオンブースに体験展示!【東京オートサロン2020】
ヤリスGR4プレスカンファレンス
ヤリスGR4は全身アルミ&カーボン! オレの高齢者マークはどこに貼りゃいいの?《大井貴之のコレいいねぇ!その3.》【東京オートサロン2020】
ヴィッツCVT清水号
CVTを鍛え上げた清水和夫が、ヤリスCVTでWRCラリージャパンに参戦か!? と言いたい放談・後編【東京オートサロン2020】
この記事もよく読まれています

あなたにおすすめの記事