●三冠達成に挑むために選手を総入れ替え
1月10日、東京オートサロン2020のTOYOTA Gazoo Racingブースで2020年のWRC世界ラリー選手権への体制発表が行われました。
2020年のWRCは最終戦にRALLY JAPANが設定されるなど注目度の高いカテゴリーです。そのWRCで三冠達成に挑むために選手を総入れ替えし、「だれが勝ってもおかしくないという布陣を敷いた」とチーム総代表の豊田章男トヨタ自動車社長は語ります。
すでに発表されてはいますが、シリーズ6連覇を経験するセバスチャン・オジエ選手、ジュリアン・イングラシア選手組を筆頭にエルフィン・エバンス選手、スコット・マーティン選手組とカッレ・ロバンペラ選手/ヨンネ・ハルットゥネン選手組の3組が2020年を戦います。
特にカッレ・ロバンペラ選手はなんと2000年生まれの19歳! 勝てそうな人材なら経験を問わず起用していくという価値にこだわる姿勢が見えてきます。
若手ドライバー育成プログラムからは勝田貴元選手がWRC全13戦のうち8戦にヤリスWRCで参戦することも発表されました。
「トミ・マキネンさんとやっているWRCのチームは、GAZOO Racingのワークスチームのなかでも、どちらかと言えば“ファミリー的”、仲のいいチームだと思っています」と語る豊田章男総代表。そして今回の新体制では「総合力は去年より上がってくると思いますし、毎戦の期待値も上がってくるんじゃないかなと思います」
2020シーズンの最終戦は愛知県と岐阜県で開催されるRALLY JAPAN。今年はWRCから目が離せません。TOYOTA Gazoo Raacing WORLD RALLY TEAMの活躍に期待しましょう。
(写真・文:松永和浩)