■GT500に福住仁嶺、GT300に大湯都史樹を新起用
元F1ドライバー鈴木亜久里氏とオートバックスが提携して1997年に設立したARTA(AUTOBACKS RACING TEAM AGURI)が、東京オートサロン2020で今年度の体制を発表しました。昨年はスーパーGTのGT300クラスでNSX-GT3が悲願のシリーズチャンピオンを獲得。今年はさらなる飛躍を目指し、GT500とGT300でともにダブルチャンピオンを狙います。
鈴木亜久里総監督、土屋圭市エグゼクティブアドバイザーを中心に、GT500クラスのドライバーは昨年から引き続き野尻智紀と、昨年GT300クラスで王者となった福住仁嶺がステップアップしてコンビを組みます。GT300クラスのドライバーは、ベテラン高木真一とルーキーの大湯都史樹という組み合わせとなりました。
マシンはGT500クラスが2020年からエンジン搭載位置がフロントに移されたNSX-GT、GT300クラスは引き続きNSX-GT3となります。
ダブルシリーズタイトルを狙うARTA。チームスタッフ、ドライバーの2020年に対する思いを聞いてみましょう。
●鈴木亜久里総監督のコメント
「昨年はGT300での優勝は大変うれしかったです。これまで何度も優勝争いをしながら王者になれなかったのは俺の日ごろの行いが悪いからだと土屋圭市に言われておりましたが、1年間真面目に生きてきたのでようやくチャンピオン獲得というお返しができたと思っています。ベテランの高木選手は17年前にもGT300でチャンピオンを取ってくれたんですけど、17年たってまた取り返すという快挙を達成しました。彼は速いだけでなく、若手の育成も非常に上手いドライバー。彼の功績も大きいですね」
●土屋圭市エグゼクティブプロデューサーのコメント
「昨年は皆様の応援のおかげで、GT300でチャンピオンをとることができました。鈴木亜久里がいろいろコメントしてくれたので省略します(笑)。今年も頑張ります! 以上です」
●GT500ドライバー 野尻智紀選手のコメント
「GT500は6シーズン目になります。カート時代から振り返ると17年以上ARTAさんとレースをさせていただいています。このチームでGT500のチャンピオンを取ることが僕の使命だと思っています」
●GT500ドライバー 福住仁嶺選手のコメント
「昨シーズンは高木選手と55号車でチャンピオンを取らせていただきました。今シーズンは8号車で野尻選手と共に走らせることになり、自分にとっても楽しみなシーズンだと思っています。亜久里監督とともに、野尻選手にいろいろ教わりながら頑張っていきたいです」
●GT300ドライバー 高木真一選手のコメント
「先ほど鈴木亜久里監督の話にもありましたが、チャンピオンを取るとこんなにも褒められるものなんだと驚きました(笑)。今年も褒められるように、2連覇目指して頑張ります。僕も年齢がだいぶアレなので、優勝するために大湯選手には3分の2以上は走ってもらって、いい結果を出したいと思います(笑)」
●GT300ドライバー 大湯都史樹選手のコメント
「ルーキーではありますが、昨年チャンピオンをとったチームに参加させていただくので、今年もチャンピオンを絶対取らなくてはならないと思っていますし、昨年以上にいい走りを見せたいと思います」
(橘祐一)