■グッドイヤーはNASCAR、WEC-LMP2、WTCRにタイヤを供給
日本グッドイヤータイヤは東京オートサロン2020の会場でプレスカンファレンスを開催、モータースポーツとの関わり合いの深さを伝えました。グッドイヤーブースには、NASCARのトヨタスープラとWECのLMP2(JOTA Sportオレカ)マシンが展示され、間近で見ることができます。
もともとグッドイヤーとモータースポーツの関わりは古く、アメリカンモータースポーツのNASCARでは66年にもわたってタイヤを供給し続けています。もちろん2020年度もNASCARへの供給は継続します。
今回の東京オートサロンには、日本人のNASCARチームオーナーである、服部茂章氏も来日しグッドイヤーブースでトークショーを行いました。そのなかで明らかにされたのがNASCARのレーシングコスト。年間にかかるコストは10〜12億円とのこと。しかし、年間のレース数は30戦を超えるため、それを考えればさほど高くはないという説明でした。
グッドイヤーはこのNASCARへのタイヤ供給に加えて、2019年からはJOTA SportオレカなどのWEC-LMP2マシンにタイヤを供給してきました。WEC-LMP2については2020-2021年シーズンからグッドイヤーのワンメイクとなります。またツーリングカー選手権のWTCRも2020-2021年からはグッドイヤーのワンメイク供給となるとのことで、ますますその注目度がアップしています。
グッドイヤーは日本では底辺モータースポーツに力を入れていることで知られています。2020年からはそうした底辺モータースポーツへの注力をさらにアップするため、社内にモータースポーツ推進室を設置。アンバサダーとしてレーシングドライバーの田ヶ原章蔵選手を迎え入れています。従来から積極的に参加しているヴィッツレースはもちろん、ホンダが開催するN-ONE OWNER’S CUPにも協力していく旨を発表しました。
(文/写真・諸星陽一)