BRIDEブースに突如登場した子ども用オリジナルカート、その正体は!?【東京オートサロン2020】

■東海市政50周年を記念して12の企業がコラボレーション

東京オートサロン2020の西ホール3に出展となっているBRIDEのブースに、子ども用オリジナルカート「トマティー」が展示された。

トマティー
東海市オリジナルカート「トマティー」

こちらの車両は愛知県東海市のもの。東海市に本拠を置くBRIDEのブースの一部スペースを借りる形での出典となっているのだ。

トマティー
トマティーのリアにはメイン電源などの操作パネルを備えている

なぜ東海市が子ども用カートを? 実はこれ、東海市政50周年記念事業として、東海市内の12の会社が協力して製作したもの。東海市はもともと鉄鋼メーカーや化学メーカー、そして自動車関連の部品メーカーや加工メーカーなどが集積した産業都市であり、市内のものづくり企業の技術力をPRする、というのが目的だ。

トマティーのシート
もちろんそのシートはBRIDEの「ZODIA」。子ども用ということで、若干小さ目。シートには、東レのウルトラスエードとトレカクロスを使用

設計&組み立て&ボディ製作はトヨタカスタマイジング&ディベロップメント。シートおよびステアリングはBRIDEでそのシート表皮は東レ。フレームは日本製鉄といった具合に名だたる企業がこれに参加している。その製作だが、実行委員会が発足したのは2018年3月。そして同年12月には製作を開始し、3か月ほどで完成させているという。

トマティーのコクピット
子ども用オリジナルカートのコクピットは極めてシンプル

子どもたちにクルマの楽しさやモノづくりの魅力を伝えたいということで、多くの子どもに触れてもらえるよう、地元はもちろん全国各地のイベントなどに出展を重ねているということだ。

その車両は未来タイプ「ミライド」、スポーツタイプ「トマティー」という異なる2台が製作されたが、今回は東京オートサロンのイメージから「トマティー」が持ち込まれ、実際に子供たちが喜んで乗っていた。

東海市の市章
エンブレムは東海市の市章。こちらは大同特殊鋼のチタン合金に、前田工業のレーザーカッティングで作られている

(青山義明)

この記事の著者

青山 義明 近影

青山 義明

編集プロダクションを渡り歩くうちに、なんとなく身に着けたスキルで、4輪2輪関係なく写真を撮ったり原稿書いたり、たまに編集作業をしたりしてこの業界の片隅で生きてます。現在は愛知と神奈川の2拠点をベースに、ローカルレースや障がい者モータースポーツを中心に取材活動中。
日本モータースポーツ記者会所属。
続きを見る
閉じる