■X2のゼロエミッションバージョン、i4とドライブトレインを共有
BMWは現在、コンパクト・クロスオーバーSUV「X2」のプラグインハイブリッド版を開発していますが、フルエレクトリック版となる「iX2」(仮称)の市販型プロトタイプをカメラがはじめて捉えました。
厳冬のスウェーデンでキャッチした開発車両は、PHEV版「X2 xDrive 25」テスト車両と同様にフロントには丸いフォグランプのステッカーが貼られています。しかし市販型ではヘッドライトと統合される可能性があり、最終的にはシンプルなフロントエンドに仕上げられそうです。
またフロントフェンダーと右側クォーターパネルに2つの充電ポートを装備していますが、生産型ではフロントの充電ポートは削除される可能性が高いと思われます。サイドには「Electric Test Vehicle」のステッカーが貼られているほか、フェイクのエキゾーストパイプも見てとれます。市販型ではPHEV版とかなり近いデザインとなる可能性が高いはずです。
パワートレインの詳細は現時点で入手出来ていませんが、グランクーペの「i4」や「iX3」に搭載される第5世代ドライブトレイン「eDrive」の採用が予想されています。この最新世代テクノロジーは、電気モーターをはじめトランスミッションなどを一体設計し、電動密度を大幅に向上させています。
また70kWhのリチウムイオンバッテリーパックと電気モーターを搭載し、航続距離はWLTPモードで500km以上と見られ、高電圧急速充電により100k走行分のバッテリーを約6分で完了します。
iX2市販型のワールドプレミアは、2020年のPHEVに続いて2021年が有力です
(APOLLO)