■スポーツデザインパッケージによるスポーティな外観も魅力
ポルシェAGは、ミドルサイズSUVのマカンに「マカンGTS」を導入すると発表しました。マカンGTSはパワフルなエンジンとパフォーマンスを重視したシャシー、特徴的なデザインと充実した装備が特徴です。
先代よりも15kW(20PS)増加となる280kW(380PS)の最高出力と、新開発されたPDK、オプションの「スポーツクロノパッケージ」の組み合わせにより、0-100km/h加速は4.7秒という俊足ぶりで、先代よりも0.3秒速く、最高速は261km/hに達します。
足まわりでは、ダンパーをコントロールする「ポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)」に特別なチューニングが施されています。車高が15mm低くなったことで、シャシーは横方向のダイナミクスが向上。
オプションのアダプティブエアサスペンションを装着すると、車高はさらに10mm低くなります。20インチRSスパイダーデザインホイールが標準装備され、フロント360mm×36mm、リヤ330mm×22mmの大型ディスクブレーキが装着可能となったことで、スポーツカー顔負けのアジリティとレスポンスがさらに高まっているそう。
ブレーキディスクの表面には、タングステンコーティングが施された「ポルシェサーフィスコーテッドブレーキ(PSCB)」が減速性能をさらに強化するオプションとして設定されます。
■車高を15mmダウンし、スポーツデザインパッケージによる外観が際立つ
また、標準装備のスポーツエギゾーストシステムは2.9L V6エンジンの特徴的なサウンドをより際立たせ、ドライビングプレジャーの向上に寄与。ダイレクトなエンジンレスポンスは、V型シリンダーの中央に2つのタービンが配置されたセンターターボレイアウトによって実現しています。
最大トルクは520Nm (先代から20Nm増)は 1,750から5,000rpmという幅広い回転数で発生します。NEDC方式(新欧州ドライビング・サイクル)による燃費は、9.6L/100km。
鋭い走りを予感させるようなエクステリアは、スポーティな仕立て。標準装備の「スポーツデザインパッケージ」により、前後トリムとサイドスカートは同車のキャラクターが強調されています。ブラックペイントが施されたフロントエプロンは、すべてのポルシェGTSモデルに共通する特徴。LEDヘッドライトと組み合わされる「ポルシェダイナミックライトシステム(PDLS)」と3DリヤLEDライトバーもティンテッド処理が施されています。
さらに、LEDヘッドライトは、オプション設定のブラック仕上げのPDLSプラスに変更することが可能。15mm低くなった車高とサテンブラックのRSスパイダーデザインホイール、そして赤いブレーキキャリパーとハイグロス加工が施されたブラックのトリムストリップがマカンGTSのハイパフォーマンスぶりを主張。リヤのブラックペイントのアクセントは、ディフーザーやスポーツエギゾーストのテールパイプに配されています。
インテリアは、スポーティかつ上質な仕上げになっています。シート中央部とセンターコンソールアームレスト、ドアパネルのアルカンターラやドアパネルのブラッシュドブラックアルミニウムなどの、厳選された素材を採用。スムースレザー仕上げのマルチファンクションスポーツステアリングホイールとシフトパドル、ダイナミックなコーナリング時にもドライバーの安定した姿勢を保持する8段階調整式のGTSモデル専用スポーツシートも標準装備されます。GTSレザーのカーマインレッドまたは、クレヨンのステッチ、アルカンターラ生地の拡張、BOSEサラウンドサンドシステムなどにより、オーナーの好みにマッチした内装を作り上げることも可能。
日本仕様は、安全性と快適性の向上のため、アダプティブクルーズコントロール、レーンチェンジアシスト、リヤビューカメラとサラウンドビュー機能付きパークアシストが標準装備になるそうです。なお、日本での発売時期、価格は現時点ではアナウンスされていません。
(塚田勝弘)