■EVなのにオペル風ラジエーターグリル装着
VWは、11月初旬に「ID.」シリーズ初となるクロスオーバーSUV「ID. CROZZ」のプロトタイプを発表しましたが、その市販型開プロトタイプをこれまでで最もカモフラージュが軽い状態でカメラが捉えました。
豪雪のフィンランドで捉えたテスト車両は、公開されているプロトタイプにはないオペル風グリルが装備されています。しかしよく見ればステッカーです。
またヘッドライトエクステンションを装着しているほか、バンパー周辺もカモフラージュがほどこされていますが、エアインテークなどほぼプロトタイプのデザインが採用されていることがわかります。エクステリアで一番違いが見られるのは、テールライトとリアバンパーとなりそうです。
プラットフォームには、兄弟車「ID.3」同様にVWの「MEB」アーキテクチャを採用。ボディサイズは「ティグアン」と「ティグアン オールスペース」の中間となる、181インチ(4,600mm)となり、ID3より大型化されています。
パワートレインは、フロントとリアに電気モーターを配置、「e-AWD」の追加電動モーターを搭載する予定です。最高出力はフロントマウントモーターが80kW(110ps)、リアマウントモーターが150kW(204ps)、及び瞬間最大トルク310Nmを発揮、システム合計では306psとされています。
バッテリーパックはID.3と共有し、45kWh、58kWh、77kWhのユニットを提供、205マイル(330km)、261マイル(420km)の航続距離が可能だといいます。
同社初のEVクロスオーバーの市販型車名は「ID.4」または「ID.4X」が有力とされ、2020年から生産に入る予定ですが、2022年からは米国テネシー州のチャタヌーガ工場でも製造スタートします。
(APOLLO)