アウディらしい高い質感とスポーティで引き締まった走りが光る。フォルクスワーゲン・ポロとの違いは?【新型アウディA1スポーツバック試乗】

●新型アウディA1の走りは?

新型アウディ・A1は、現行フォルクスワーゲン・ポロとブランド違いの兄弟車となりますが、デザインの違いもありボディサイズやホイールベースは同値ではありません。

アウディ A1
アウディA1 S Lineの走り

2代目アウディA1スポーツバックは、全長4040(S Lineは4045)×全幅1740×全高1435mm、ホイールベースは2560mm。フォルクスワーゲン・ポロは、全長4060×全幅1750×全高1450mm。A1の方が若干小さく、低く構えているのが分かります。

一方でデザインやディメンションの違いもあってか最低地上高はポロが140mm、A1が165mm。なお、車両重量はA1が1220kg、ポロが1160〜1210kg。1220kgのA1と、1210kgの「ポロ TSI R-Line」が似通っています。

フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン・ポロTSI R-Line

アウディ A1
アウディA1のタイヤサイズは215/45R17

さらに、タイヤサイズが異なり、A1は215/45R17、ポロは185/65R15(Trend/Comfortline)、195/55R16(Highline)、215/45R17(R-Line)となっています。A1とポロR-Lineが仕様的には似ていることになります。サスペンションはA1、ポロともにフロントがマクファーソンストラット、リヤがトレーリングアーム。ブレーキはA1、ポロともにフロントがベンチレーテッド、リヤはポロがドラム(R-Lineはディスク)になるのが大きな違いになります。ブレーキからもA1、ポロR-Lineの相似性を感じさせます。

A1が積むエンジンはDAD型の1.5L直列4気筒ターボで、最高出力は150PS/5000-6000rpm・最大トルクは250Nm/1500-3500rpm。トランスミッションは、7速Sトロニック(デュアルクラッチトランスミッション)の組み合わせ。

一方のポロには1.0L TSIもありますが、ポロ「R-Line」が積む1.5 TSIは、150PS/5000-6000rpm・250Nm/1500-3500rpmでA1と同一。トランスミッションの変速比も同じです。

アウディ A1
A1スポーツバック S Lineの走り

サスペンションのセッティングまで同じかどうか分かりませんが、A1には「S Line」が装着するスポーツサスペンションがあり、ポロ「R-Line」もスポーツサスペンションという名称で専用の足まわりが与えられています。

アウディ A1
アウディA1のインパネ

もちろん、内・外装デザインや質感の面で、A1は上級志向であり、はっきりと分かる高級感が与えられていて、価格にふさわしい雰囲気、走りが味わえるのが魅力。

「S Line」は、無駄な動きを感じさせないかなり引き締まった乗り味で、箱根ターンパイクのようなワインディングでもキビキビと走ってくれます。とにかく切れ味鋭い走りを堪能したいのであれば、見た目のスポーティさも含めて「S Line」がオススメ。

アウディ A1
上にナビ、下にエアコン用などのパネルを配置する

しかし、スポーティテイストが美点のA1といっても街中を中心とした日常使いがあるはずで、さらに同乗者もいるのであればノーマル仕様の「Advanced」を選ぶ方が乗り心地の面からも無難かもしれません。両仕様ともにソリッドな乗り味ではあるものの、「Advanced」の方が衝撃や振動に対して角の取れた動きを披露してくれます。

アウディ A1
スポーツシートを標準装備するアウディA1の「S Line」

気筒休止が備わる1.5Lエンジンは、150PS/250Nmというスペック以上に力強く感じますし、気筒休止の様子を感じることはできないほど自然です。また、デュアルクラッチトランスミッションならではのダイレクト感と、変速している様が手に取るように分かるスポーティなフィーリングが魅力。

アウディ A1
A1スポーツバックのリヤシート

アウディ A1
アウディA1スポーツバック1st edition

今回は、フォルクスワーゲン・ポロとも比較しましたが、以前お伝えしたように、ポロの本命は「R-Line」だと実感したことがあり、新型アウディA1は、ノーマル仕様の「Advanced」でもその良さが伝わってきます。アウディらしい高品質感と精緻な作りと走りが美点です。

アウディ A1
新型A1スポーツバックのエンジンは、1.5Lのみ

(文/塚田勝弘 写真/中野幸次、clicccar)

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