■Sクラスとは大きく異なるボディシルエットが特徴
メルセデス・ベンツが、東京モーターショーでアジア初公開したコンセプトモデル「ヴィジョンEQS」(Vision EQS)の市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
EQブランド初のセダンとなる「EQS」は、フラッグシップセダン「Sクラス」の電気バージョンに相当するモデルです。捉えた開発車両からは、波状のヘッドライトが見てとれるほか、六角形のグリルが組み込まれているように見えます。
3つの大きなセンサーは、最新世代のドライバーアシスタンステクノロジーが搭載されることを意味しています。
Sクラスとの大きな違いは4ドアセダンではなく、滑らかなルーフを特徴とする5ドアファストバックとなる点で、偽装されたCピラーの部分にはウィンドウが追加される可能性もあります。またより細いAピラーによりパノラマ風フロントガラスを備えているのも特徴です。
初めて撮影に成功したキャビン内には、Sクラス次世代型と似たレイアウトが確認できます。Sクラス開発車両でも見られた同デザインのステアリングホイールの後ろにはデジタルゲージクラスタが配置され、センターコンソールから上向きに傾斜したタブレットスタイルのインフォテイメントスクリーンが搭載されているのもわかります。
プラットフォームにはダイムラーの最新EV専用モジュール式アーキテクチャ「MEA」(Modular Electric Architecture)を採用。各車軸には1基ずつ、2つの電気モーターを装備し、最高出力は476hpを発揮。0-100km/h加速4.5秒、最高速200km/hのパフォーマンスを持ちます。
EQS市販型のワールドプレミアは2021年が有力ですが、ポルシェ「タイカン」を筆頭に、アウディ「e-tron GT」やテスラ「モデルS」などライバルも増えており、今後ハイエンドEVセグメント市場が激化していくと予想されます。
(APOLLO)