マカオにはアジアン&ヨーロピアンビューティのレースクイーンがワンサカ! その魅力を星野奏さんに聞いた【Macau Grand Prix 2019】

●レースクイーンがサーキットにいる意味を伝えていきたい

東京から遥か3,000km、グアムより遠い「アジアのラスベガス」、マカオ。

直行便でも5時間以上かかるこの小さな地域で今年、66回目の開催となったマカオグランプリに、はるばるやってきた日本人がいます。果たしてそこにはどんな魅力があるのでしょう?

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以前ポルトガル領だったマカオ。中国に返還されたあともヨーロッパの雰囲気が残る
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66回目を迎えたマカオグランプリを彩った各国のレースクイーンたち
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もちろんアジアンビューティーなレースクイーンも

今大会、トップカテゴリであるF3GT3への日本チームの参戦は残念ながらありませんでした。ところがそこにただひとり、ギアサーキットに立つ日本人レースクイーンがいました。今回はレースクイーン日本代表と言っても過言ではないルックスを持つ、星野奏さんにお話を伺いました。

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マカオでもひときわ観客の目を引いていた、トップレースクイーン星野奏さん

──まず、なぜわざわざマカオまで星野さんが来たのでしょう?

「こんにちは!よろしくお願いします。今回私はヨーロッパを始め世界中のレースシーンで活躍する強豪チーム「Craft Bamboo Racing」のレースクイーンとしてマカオにやってきました。

元々このチームはマカオグランプリ以外ではレースクイーンを使っていないそうなんですが、今年の鈴鹿10Hの時に知り合いの繋がりで紹介していただいて、立たせていただきました。その時にチームの方に『マカオも行きたい!』と話したところ、こうしてマカオにも呼んでもらえることになりました。鈴鹿ではメルセデスのコスチュームだったんですが、今回のマカオでは青島ビールさんが採用していた2人のレースクイーンと一緒に立たせてもらえました。

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Maryさんはロシア人で香港在住のモデル

ロシア人のMaryは香港在住のモデル。もうひとりは台湾人のLeonieLeonieは割と有名なモデルみたいで、パドックやグリッドでは彼女にたくさんのカメラが向けられていました。

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Leonieさんは台湾で大人気のモデル

Maryはロシア語と英語しか話さず、Leonieは中国語しか話さず英語があまり理解できないようでした。私は中国語がわからず、英語と日本語しかできないので、3人が仲良くなるまでに少し時間がかかりました。言葉さえ通じればもっと早く仲良くなれるのにな、と思いました。」

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かなり積極的な星野さん。スポンサーさんの商品アピールももちろん積極的です

──積極的に行動したおかげということですね。そして星野さんも日本人代表として輝いていましたよ!海外のチームに参加してみていかがでしたか?

「鈴鹿の時にも感じましたが、海外のチームのピットって凄くリラックスした雰囲気で、エンジニアさんやメカさんはとても余裕を持ってお仕事されていまいた。日本のチームとの違いもいろいろとありますが、まずクルー全員がレースクイーンを歓迎してくれていて、会うと必ず挨拶してくれるんです。もちろん女性スタッフもです。笑顔でHi!とかHelloとか、How are you?って明るく声をかけてもらえました。

今回のレースではマシンがクラッシュしてしまって、その時はさすがにみんな落ち込んでいる雰囲気でしたが、基本的にみんな気持ちに余裕を持って仕事をしているのが感じられて、常にジョークを言ったりふざけあったりとリラックスしていて、あまりセカセカした感じはしなかったですね。」

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多国籍のスタッフさんたちとも打ち解けて仕事ができた様子(提供:星野奏

「日本では、ドライバーさんとレースクイーンって話しちゃいけないみたいな風潮がありません?なんか暗黙の了解みたいな(笑)でも海外のチームではドライバーさんはじめクルーもレースクイーンも関係なしに、レース中でもその他の業務の時でもガンガン絡んでましたよ。みんなスマホで写真もたくさん撮ってました!」

──チームによってカラーも違うんでしょうけど、凄く楽しんでいた雰囲気がこちらにも伝わってきます。ではレースクイーンとして日本と海外で違ったことはありましたか?

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日本と海外の業務の違いには少し戸惑いも

「まず、スケジュールはアバウトです(笑)パドックでもグリッドでも日本に比べてあまり立たないです。トータル10分とか15分くらいだったかな?ドライバーさんの体力を気遣っているのかなと思いました。それに比べると日本のレースは立っている時間が長いですよね。日本のスタイルに慣れている私からしたらとても短い業務に感じましたが、他の子は『暑いー』とか『まだかしら?』と漏らしていました(笑)」

「そしていざレースが始まると、私達の業務はここまでと言わんばかりにランチに行きました。もちろん私も連れて行かれたので、実際レースは土曜日も日曜日もサーキットでは観ていません(笑)ランチから帰ってきたらレースは終わっているっていうスタイルです。」

──日本でもレース中はギャルオンとかありますけど、海外はオンとオフがすごくはっきりしているみたいですね(笑)

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業務に対しては非常に厳しい目も持つ海外のクライアントさん。この写真もおそらくNGでしょうね(苦笑)

「そうですね。私も業務中に感じたのですが、現場にはスポンサーさんである青島ビールの方なのか広告代理店の方がいらしていて、常に私達の衣装をチェックしていました。コスチュームのロゴに髪がかかっていないか、スカートが曲がっていないか、など細かくチェックされました。私も1日目は髪を下ろしていたんですが、髪の毛でロゴを隠さないようにと言われたので2日目からはポニーテールにしました。これにはごもっともすぎて何も言えなかったです。日本でもそうあるべきだなって気付かされました。」

──確かにそうですね。そういうところは日本でも積極的に取り入れられる人が、クライアントさんにも喜ばれるんじゃないかと思います。では最後に、来年もマカオに来たいですか?

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来年もマカオに来たいと話してくれた星野さん。日本のチームの参戦も期待しています

「来年もチャンスがあればぜひマカオに来たいです!今回と同じCraft Bamboo Racingでお仕事させていただけたら幸せですね。でももちろん他のチームでも大歓迎です。

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海外レースについても興味が湧いたそうです。アジアン・ル・マンやブランパン・アジア参戦チームの皆さん、採用してみてはいかがですか?

個人的には今回マカオグランプリでのお仕事を経験して、もっと海外のレース事情を知りたいっていう気持ちが強くなりました。そしてレースクイーンがサーキットにいる意味だったり必要であるっていう事を、日本でももっと伝えていけたら良いなと思いました。これからも、もっと頑張ろうと思うので、皆さん応援よろしくお願いします!」

──国内だけでなく海外でも活躍するのをこちらも応援しています。今回はありがとうございました。

(H@ty)

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