総額15億円以上! スーパーカーが富士を疾走【SUPER GT・DTM交流戦】

■ZOZOTOWN創業者の愛車達のデモレース!

11月22〜24日(金〜日)の3日間に渡って富士スピードウェイで開催された「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT × DTM 特別交流戦」。

このイベントを協賛するカーオークション「BH AUCTION」が2020年1月10日(金)、幕張メッセ・東京オートサロン内で開催されるオークションで出品予定の車両がデモンストレーション走行しました。

さらにスペシャルゲストとしてZOZO創業者の前澤友作氏が主宰する、クルマを通して未来への夢と希望を創造する「前澤友作スーパーカー・プロジェクト」とのコラボによるデモレースが行われました。

どれも非常に希少かつ高額なクルマだけにドライバーはSUPER GTでお馴染みの横溝直輝選手、織戸学選手、脇阪薫一選手、ジェイク・パーソンズ選手の一流レーサーにハンドルが委ねられました。

「パガーニ・ゾンタ・レボリューション」は、世界一高価な先導車としてレースには参加せず。担当ドライバーは谷口信輝選手。

フォーメーションラップからの2周レース、コーナーでは各車間隔を取りながらクリアしていき、最終パナソニックコーナーから一気に全開。SUPER GT&DTMを上回る加速とスピードをグランドスタンドの大勢の観客に見せ付けました。

■総額15億円以上のスーパーカー達を紹介

1.パガーニ・ゾンタ“ZOZO”

パガーニ・ゾンタ“ZOZO”

ランボルギーニのデザイナーだったオラチオ・パガーニが立ち上げた伊・パガーニ社のスーパーカー「ゾンタ」。

オラチオ氏の自宅に隣接している本社工場“アトリエ”で職人が1台1台丁寧に作り上げています。それだけにゾンタの多くがオーナーの好み・希望・人となりからオラチオ氏が提案するワンオフ仕様で独自の名前が与えられています。

パープルカーボンのボディのゾンタ“ZOZO”には、リアタイヤスパッツ、2段ウィング、専用デザインテールライトとZOZO専用パーツが装着されています。搭載されているエンジンは、760馬力を発揮する7.3L V12。メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスモデルを開発・生産するAMG社が専用開発しています。

気になるお値段は、3億1000万円です。

2.パガーニ・ゾンタ・レボリューション

パガーニ・ゾンタ・レボリューション

こちらは東京・赤坂にあるビンゴスポーツが所有するゾンタの全モデルで最も過激なサーキット専用モデルになります。2010年にニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで6分47秒を記録したサーキット専用モデル「ゾンタR」のエボリューションモデルで、最高出力800馬力のエンジンとF1やDTMで採用されているDRS(可変リアウィング)が採用されています。

たった5台生産され、現在の相場価格で7億円とも言われています。

3.アストンマーチンOne-77

アストンマーチンOne-77

2010年から名前の通り77台限定で生産された英アストンマーチンのスーパーカーです。心臓部に同社の6L V12エンジンをベースにコスワース共同開発の760馬力7.3L V12エンジンが搭載されています。上品なスタイルで最高時速350km/hを記録しています。

販売当時の価格は1億3000万円。

4.ブガッティ・ヴェイロン Fbg par Hermès

ブガッティ・ヴェイロン Fbg par Hermès

フランス・ブガッティ社が親会社のフォルクスワーゲンの技術を駆使して作り上げた、1001馬力エンジン、最高時速407km/hととんでもスペックで話題になりました。前澤友作氏の愛車は、2008年に発表された、同郷の有名ブランド・エルメスとのコラボレーションモデル。

専用カラーリング「チョコレート」、エルメスのアトリエでデザインされた手仕上げのレザーインテリア、専用のレザーバックにシルクのボディカバーなどフランスのモノづくりの結晶の様な1台です。価格は2億7800円。

5.ブガッティ・シロン

ブガッティ・シロン

ヴェイロンの後継モデルとして2016年から世界限定500台で販売されています。心臓部はヴェイロンと同じ8L W16クワッドターボエンジンですが、最高出力が1001馬力から1500馬力とよりパワフルに。最高時速は420km/hでリミッター作動するスーパーではなくハイパーカーです。

前澤友作氏のシロンは、ヴェイロンと同じエルメス仕様(風?)に仕立て上げられており、価格は3億を優に超すそうです。

6.フェラーリ・エンツォフェラーリ

フェラーリ・エンツォフェラーリ

フェラーリ創業55周年を記念して2002年に399台+1台(2代前ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がチャリティーオークションに特別注文)限定生産されたスペチアーレモデルです。デザインは日本人のケン・オクヤマこと奥山清行氏が担当し「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした」ということで注目を集めました。

発売当時は8000万円近い価格でしたが、現在はコンディションによっては3億円のプライスが付けられるそうです。

(写真・文:栗原 淳)