■1.5Lハイブリッド+E-CVT+4WDを清水和夫がチェック! 大進化を遂げたヤリス4WDはしっとり感があってイイ!
前回、1.5L+E-CVT+FFのヤリスで袖ヶ浦フォレストレースウェイを全開した国際モータージャーナリストの清水和夫さん。2台目は1.5Lハイブリッド+E-CVT+4WDを試乗しています。その乗り味はいかがですか?
※ヤリスの他バージョンは順次、公開していきます!
●Cセグを食うほどに進化したBセグ・ヤリス・プロトタイプは、進化したTNGAがあってこその出来の良さ!
さぁ、コイツは1.5Lハイブリッドの4WDですね。
ドライブモードはエコとかパワーとか、3つくらいあるのかな? パワーだとバッテリーから電気を持ち出して1番出力が上がるバージョンです。
前回乗ったのは1.5L+ハイブリッド+FF。でもこの4WDバージョンも悪くないね、しっとりしています。
もうBセグメントは、ちょっと前のCセグメントくらいのクオリティを持っていますね。というよりも、今売られているプリウスよりも、このBセグ・ヤリスのほうが上?
やっぱクルマって進化するんだな~。ホント、2~3年違うだけでどんどん進化していますね。ひとつはボディ剛性が上がって、そして軽量化。ボディ剛性だけじゃなくサスペンションの取り付け部の剛性アップとか、要は全体のバランスですよね。それとサスのストロークしたときのジオメトリーとか。
やっぱり基本はパッチワーク的に良くするのではなく、プラットフォームからしっかり作らないとクルマは本質的には良くならないですよね。だからベースのプラットフォームでガチ~ッ!と『松の上の上』くらいのクルマを作っておいて、そこから少しずつコストを考え戻しながら量産車に近づけていく…というのが、ヨーロッパのクルマ作りかな。ちょっとオーバークオリティ的なんだけどね。
でもヨーロッパの場合は500psみたいな高性能エンジンを後からAMG(メルセデスベンツ)やMモデル(BMW)で載せてくるから、ベースをしっかり作っておかないと、後で高性能車を作るときに苦労しちゃうんです。やっぱり速度無制限のアウトバーンがあるから、250km/hで走れるエンジンをちゃんと載せられるボディ、サスをしっかり作るっていうのが、ヨーロッパの、特にドイツメーカーのやり方でしょう。
このヤリス、ファーストカーかセカンドカーか分からないけど、このハイブリッド4WDがあれば、1台で冬のスキーリゾートから普段の街のお買い物、長距離ドライブ…と、四季通じて1年365日、このコと付き合っていける感じですよね。
4WDならちょっとした雪が降ってもあわてずに済みます。最近高性能なオールシーズンタイヤも出てきたので、ソレを履いておけばちょっとくらいの雪ならこなしちゃうんだよね。
まぁ、よりクルマの使い勝手、多様性が上がって、ピンポイントじゃなくなってきたってことかな。値段はまだ分からないけど、意外とこのクルマイイね、しっとりしてて!
(試乗:清水和夫/アシスト:永光 やすの/動画:StartYourEnginesX)
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