●WRC開催のためのテストイベントが開催
10月24日に東京モーターショー2019の東京オートサロンブースで概要が発表された、WRC2020の最終戦として開催されるRALLY JAPAN2020。そのRALLY JAPANが安全かつ正確に行われるかを確認するイベントがCENTRAL RALLY AICHI/GIFU 2019です。
11月7日から10日の日程で開催されるCENTRAL RALLY AICHI/GIFU 2019。8日にはレッキと呼ばれるコースの下見やシェイクダウン走行と開会式が行われました。
大会本部とサービスパークが設置される愛知県長久手市のモリコロパークに設定されるスペシャルステージ(SS)で行われたシェイクダウン走行では、早速WRCに参戦するヤリスWRCが走る姿を見ることが出来ました。
このSSは観戦ポイントも多く、10日の日曜日には2回の走行が行われるので必見です。
ヤリスWRCに乗るのは世界ラリー選手権WRCに挑戦中の勝田貴元選手。勝田選手はモリコロパークがある長久手市出身で「地元でWRCが開催されるのは大変うれしく思います。WRC成功のためにもCENTRAL RALLY AICHI/GIFU 2019でラリーの面白さを知ってほしい」と語ります。
また注目選手としてはシトロエンC3 R5の新井大輝選手。あの世界の新井敏弘選手のご子息で、昨年まで勝田貴元選手とともにWRCやWRC2に参戦。今年から全日本ラリーに復帰し久万高原ラリーで優勝するなど大活躍。
「今回ドライブするシトロエンは3日前までグラベル(未舗装路)仕様になっていたんです。なので、急遽ターマック用のキットを送ってもらい、2日間徹夜で作業していました」と語ります。
またトヨタGT86 R3で参戦するのはSUPER GTでも大活躍のヘイキ・コバライネン選手。コバライネン選手は今年の全日本ラリー、ハイランドマスターズで優勝するなど積極的にラリーにも参戦。来年開催のWRC RALLY JAPAN2020にも参戦の意向を表明しています。
俳優の哀川翔さんも選手として参戦。ラリー大好きのアニキはヴィッツでどのような走りを見せてくれるのでしょうか?
TGRラリーチャレンジで2018年にコドライバーとしてチャンピオンに輝いた元SKE48の梅本まどか選手も板倉麻実選手とともに参戦します。
ラリーの参戦マシンは実に様々で、自動車評論家の国沢光宏さんがドライバーとなる国内格式のマシンはトヨタの燃料電池車ミライ。今回の参戦マシンの中では最重量級となります。
参戦マシンの中で一番小さいのはダイハツのコペン。
国内格式のマシンで異色なのはルノー メガーヌR.S.。
ディーラーの社員が選手として参戦するチームもあります。
また併催されるACCR AICHI/GIFU 2019にはLANCIA RALLY 037なども出場し大会に華を添えます。
9日(土)から走行がスタート。9日はSS1~6までの6SSが行われます。世界が注目するCENTRAL RALLY AICHI/GIFU 2019はどんなドラマが生まれるのでしょうか?
(写真・文:松永和浩)