■新型M4に「あの」巨大グリルは見えた?
BMWが現在開発を進める2ドアオープン「4シリーズ カブリオレ」に設定されるハードコアモデル、「M4カブリオレ」の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンク脇にある「BMW Mテストセンター」で駐車中をキャッチした開発車両は、ヘッドライトもまだダミーが装着され、フロントエンド全体やテールライトにカモフラージュがほどこされています。
今世界が注目しているのは、同社がフランクフルトモーターショー2019で初公開した「コンセプト4」の巨大グリルを装備するか、という点です。
これまでで最も接近して撮影した画像からは、グリル上部のフレームがコンセプト4のデザインを反映していることがわかります。そのフレームは、角度のついた部分からヘッドライトの下に伸びているように見え、大きな鼻が隠れている様子が伺えます。
そのほか、大型化されたサイドベンチレーション、ワイドフェンダー、クロスドリル・ブレーキローターなどを装着しており、高性能モデル「M」であることは間違いないと思われます。クワッドエキゾーストパイプやリアディフューザーは、今後市販デザインへと仕上げられるはずです。
新型パワートレインは、「X3 M」や「X4 M」から流用される3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は510psを発揮、現行モデルより60psもアップするとともに、最大トルクは550Nmから598Nmへ向上すると予想されています。
駆動方式はFRが基本ですが、前輪駆動「xDrive」がオプション設定され、キャビン内では、よりスポーティなステアリングホイール、スポーツシート、カーボンファイバー・インサートなどが追加されるはずです。
アーキテクチャには、4シリーズカブリオレ同様に「CLAR」プラットフォームを採用。ホイールベースを延長し、メタルルーフからファブリックルーフへ変更されるのも特徴となります。現行M4のハードトップは、クーペと比較し505ポンド(229kg)も重いので、この軽量化によりパフォーマンスの向上が期待できるといいます。
M4クーペ次期型は2020年半ばまでの公開、カブリオレは2020年内のワールドプレミアが予想されており、M4新型がこの強力なパワーを発揮し、巨大グリルが本当に装着されるのか、あと数ヶ月で判明します。
(APOLLO)