【国沢光宏が予言!】今回の東京モーターショーは毎日がお祭り騒ぎになる?

■自工会会長 豊田章男社長「100万人を目指します!」

「外国勢の出展がメルセデスとルノーしかない」とか「オリンピックの準備のため会場が2つになってしまった上、1.5kmも離れている」など悪いニュースばかり目にする東京モーターショーだけれど、私は入場者数減少が続いていた今までの流れをハッキリ変えると予想している。そればかりか、会期終盤など大いに賑わうと考えます。

東京モーターショー2019イメージイラスト

なぜか? 残念ながら今までの東京モーターショーを見ると関係者の熱意を全く感じなかった。自動車メーカーがクルマを並べ、主催団体である自工会は淡々と準備&運営をするのみ。入場者に楽しんでもらおうという”仕組み”など皆無。この状況、自動車先進国のアメリカ、ドイツ、フランスも同じ。モーターショー不要論まで流れ始めた。

そんな流れに「今までお客さんに喜んで貰える努力をしてきましたか?」と疑問符を付けたのが、自工会会長(トヨタと日産、ホンダの持ち回り)である豊田章男社長だ。さすがに「もっと良いモーターショーをやろうよ」とは言わなかったようだけれど、檄を飛ばしたらしい。それに対しモーターショー事務局は「100万人を目指します!」。

前回が77万人。その前の2015年は81万人と右肩下がりだったのを、イッキに2007年の100万人超になるのか。興味深いことに優秀な日本人って目標を決められたら頑張る! 自工会もモーターショー事務局も皆さん「出来る人」。そんなこんなで「このままじゃダメだ」という危機感を持ち、なんとかしようと動き始めたそうな。

2つの会場を1.5kmの通路で繋ぐ

といっても私が知る限り、お尻に火が付いたのは昨年春あたりだと思う。秋くらいから本格的に「もっと良いモーターショー」とするため、詳細を煮詰め始めた感じ。新しい取り組みは多岐にわたる。例えば「なんで自動車文化の華であるスーパーカーが見られないのか?」という不満が出てました。フェラーリもランボルギーニも出展無し。

すると事務局は日本スーパーカー協会とコンタクト取り、出展の相談をした。スーパーカー協会からしても東京モーターショーに出展出来る魅力は小さくない。かくしてスーパーカーの常設展示や、スーパーカーディを作り日替わり展示することに。しかも開幕直前になってもどんなモデルが出てくるか全く解らない。ワクワク感あります。

日本スーパーカー協会が展示するスーパーカー(イメージ)

また、2つの会場の間の通路を活かすことも考えた。単なる通路なら1.5kmって長い。でもお祭りの縁日のような1.5kmであれば楽しみながら歩けます。これまた開幕直前なのに概要は不明ながら(スモールモビリティヴィークルの試乗などはプログラムに出てます)、雨に弱いという弱点あるも賑やかになると考えていいだろう。

さらに連日様々なイベントを開催する。WRCで大暴れしてるヤリスWRカーやその他のレーシングカーのデモランは、誰が見ても「凄いね!」。日替わりでお祭りをやっていると考えていいだろう。私ですらWRC関係のトークショーやホンダの試乗会のインストラクターを頼まれ、6日間くらいモーターショーに行きます。ここまで読んだだけで「楽しそうですね」と思いませんか?

ラリーカー
WRCマシン(イメージ)

嬉しいことに自動車メーカーの車両が出展されている2つの会場を除けば入場無料(高校生以下は2つの会場を含め無料)。毎週末にイベントを見に行ったってOK。今回の東京モーターショーが成功し、100万人集めたら、世界のモーターショーが変わっていくキッカケになるかもしれない。そして次の東京モーターショーはもっと楽しくなると思う。

(国沢光宏)

第46回東京モーターショー2019 開催要綱
1. 名  称 第46回東京モーターショー2019 [The 46th Tokyo Motor Show 2019]
2. 主  催 一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)
3. 共  催 一般社団法人 日本自動車部品工業会(JAPIA)
一般社団法人 日本自動車車体工業会(JABIA)
一般社団法人 日本自動車機械器具工業会(JAMTA)
日本自動車輸入組合(JAIA)
4. 総  裁 瑶子女王殿下
5. 会  長 豊田 章男(一般社団法人 日本自動車工業会 会長)
6. 会  期 2019年10月24日(木)~11月4日(月・祝)
開場時間 (1)プレスデー 10月23日(水) 8時00分~18時00分
10月24日(木) 8時00分~11時30分
(2)オフィシャルデー(開会式等招待者) 10月24日(木)11時30分~18時00分
(3)特別招待日/障がい者手帳をお持ちの方の特別見学日 10月24日(木)14時00分~18時00分
(4)プレビューデー* 10月25日(金) 9時00分~14時00分
(5)一般公開日(月~土) 10月25日(金)14時00分~20時00分
10月26日(土)、10月28日(月)~11月2日(土)
10時00分~20時00分
(6)  〃  (日曜日、祝日) 10月27日(日)、11月3日(日)、11月4日(月・祝)
10時00分~18時00分
(開催時間は止むを得ない場合は変更し、時には入場を制限することがあります)
*同日25日(金)14時00分~20時00分の一般公開時間内の入場も可能です。
7. 入 場 料 障がい者手帳をお持ちの方の特別見学日 無料(事前登録制)
プレビューデー 3,800円(枚数限定/小学生以下無料:保護者同伴)
一般公開日 一般 2,000円(前売1,800円、日曜・祝日除く16時00分以降(当日会場売)1,000円)
高校生以下 無料
障がい者手帳をお持ちの方(要手帳提示)
本人及び付添者1名(車いす利用者の場合2名まで)無料
8. 会  場 東京ビッグサイト青海・西/南展示棟、MEGA WEB、シンボルプロムナード公園、TFTビル横駐車場など
9. 後  援 外務省、経済産業省、国土交通省、環境省、東京都、千葉県
国際自動車工業連合会(OICA)、日本貿易振興機構(ジェトロ)
10. 協  賛 板硝子協会、自動車技術会、石油連盟、全国軽自動車協会連合会、全日本交通安全協会、
全日本トラック協会、電子情報技術産業協会、電池工業会、特殊鋼倶楽部、
日本アルミニウム協会、日本ゴム工業会、日本自動車会議所、日本自動車教育振興財団、
日本自動車研究所、日本自動車整備振興会連合会、日本自動車タイヤ協会、
日本自動車販売協会連合会、日本自動車連盟、日本照明工業会、日本損害保険協会、
日本鉄鋼連盟、日本電機工業会、日本塗料工業会、日本バス協会、日本ばね工業会、
日本ファインセラミックス協会、日本プラスチック工業連盟、日本ベアリング工業会、
日本モーターサイクルスポーツ協会、日本陸用内燃機関協会 (五十音順)
OICA:Organisation Internationale des Constructeurs d’AutomobilesTokyo Motor Show 2019