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■台風直撃で土曜日はサーキットクローズに
台風19号の影響で土曜日のフリー走行は中止に、そして予選は決勝日の朝10時に行われることになった今年のF1日本GP。土曜日はサーキットクローズとなり、全てのイベントが中止になりました。
正直体力的には助かりましたが、土曜日に開催予定だったドライバートークショーを見られなかったのは残念……。でも、なかなか遭遇しないであろうこの状況ならではの貴重な瞬間をカメラにたくさん収めることができましたよ!
■パドック内は大慌て!
土曜日の中止が発表されたのは、金曜日のフリー走行中。パドック内は「これはやばい」と、スタッフ達が大慌てで撤収作業を始めました。
この迷路みたいな場所はセッション終了後に行われる取材エリア。各ゾーンごとにTVメディアの名前が書いてあり、指定の場所で取材をします。
サーキットクローズ発表直後に、パネル達の撤収作業がスタート。黒い大きなケースにはパネルが1枚ずつ立てて入れられるようになっており、全て手作業で回収していました。
サーキットのあらゆる所にあるROLEXの時計も、もちろん即撤収です。
ちなみにメディアセンターにはROLEXの世界時計がありました。公式時計とはいえ、ここまでROLEXだらけなのはF1ならでは。一体総額いくらするのでしょうね。
パドックエリアに入るためのゲートも本来であればパスをかざす所があるのですが、残っているのは土台のみ。
警備員の方はチェックが大変な中、「ピロリン」と鳴るはずの音を通る度に言ってくれたりと、その「オモテナシ」精神にチームクルーも思わず笑顔になっていたのでした。
■GPスクエアの様子も見に行ってきた!
F1ファンが集まるGPスクエアの様子を見に行ってみると、こちらも撤収作業が始まっていました。
ドライバートークショーが行われるはずだった特設ステージも撤収。その周りのテントも撤収作業が始まっており、近づくこともできません。2006年からF1日本GP皆勤賞ですが、このような光景は初めてです。
■ドライバー達は台風の間どう過ごす?
金曜日に行われた各チームのプレスカンファレンスでも、台風の話題でもちきり。
2010年振りに鈴鹿に帰ってきたロバート・クビカ(ウイリアムズ)は、「僕が最後に鈴鹿を走った2010年も予選が日曜日になったよね。明日(土曜日)の予定は天気次第で決めるよ」とコメント。
「つけまつ毛しているの?」と思わず聞きたくなるくらい、キレイなまつ毛のジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)は、「ホテルでカラオケをするか、ネットフリックスで映画でも見ようかな。観光もしたいけど危ないよね」と、どこか寂しそうでした。
そんなラッセルのSNSによると、台風が直撃した土曜日にカルロス・サインツJr(マクラーレン)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)、ランド・ノリス(マクラーレン)とホテルでサッカーゲームを楽しんだようです。
まるで小学生のように夢中になってゲームをしている姿が、最高に可愛い! 気になる方はチェックしてみてくださいね。
「モナコGPみたいに中1日休みになったけど、どのグランプリもこの形式にしたらどう?」という質問に、「いや、それなら土曜日に予選と決勝を一気にやって早く終わらせたいね。チームクルーもそのほうが家でゆっくりできる時間が長くなるよ」と答えたクビアトでしたが、「土曜日はどう過ごす?」という質問に想像もしなかった返答がかえってきたのです!
「ゴルフでも行こうかな」と、割と真顔で答えるクビアトさん。「台風の中でやったらゴルフボールが飛んで行っちゃうよ」とつっこまれ、全員大爆笑(笑)。寡黙なように見えますが、実はジョーク好き(それとも天然!?)なのかもしれませんね。
「ホテルにいるかな。鈴鹿は良く知っているしね(笑)。それにしても退屈だよね。スパに行ったりトレーニングでもするかな」と土曜日が憂鬱そうだったガスリーは、カンファレンス中何度もスーパーフォーミュラの話をしてくれ、嬉しかったです☆
金曜日の夜、ベッテルに会うことができたのですが「明日雨強いんだよね?」と心配そうでした。「そうだよ、気を付けてね」と返答すると、「ありがとう」と優しく微笑むベッテルにキュン死にしそうになったのはここだけの話です。
そして誰よりも大変だったであろう、チームクルー達。金曜日のセッション後、まるで決勝終了後のようにマシンのパーツや機材をコンテナに入れ始めました。
この日は21時頃までサーキットに残っていたのですが、ほとんどのチームが絶賛作業中。いったい何時までかかったのでしょう……。噂によると、決勝日は朝の5:00 から設営しなおしだったのだとか(汗)。
決勝日、朝7:00 にパドックに入ると金曜日の光景が嘘のように、いつものパドックに戻っていてびっくり!まるで夢でも見ていたかのようです。
ドライバーだけでなくチームクルー、運営スタッフ全てがプロフェッショナルで、改めてF1の凄さを実感した貴重な出来事となりました。
(yuri)
【関連リンク】
ドライバーの素顔が分かる?プレスカンファレンスに初潜入してきました【F1日本GP2019】
https://clicccar.com/2019/10/12/919126/