軽トラがヘリポートに! ダイハツが自動で離発着可能な「ドローン発射台」を開発

●ハイゼットの荷台をドローンのプラットフォームに。

ドローンが自動で離発着できる軽トラックをダイハツが開発、先頃幕張メッセで公開しました。

同社は「ハイゼット」の荷台を改造。ドローンを地面に降ろすことなく直接離発着可能としたもので、これにより荷台からのドローン積み降ろし作業が不要になるといいます。

上空からのドローンによる空撮が増える昨今、こうした車両があればかなり便利そう。ちなみにダイハツでは同車を農薬散布や生育診断に使用することを想定しているそうです。

自動飛行なので特別なスキルは必要無く、誰がやっても同精度で散布できる模様。

開発した軽トラックは荷台が補強されており、発着ポート下方にはドローン用の予備バッテリーや散布用の農薬などが搭載可能となっています、

今回の車両開発では、発着ポートの設計をダイハツが担当。ドローンの離発着を含めた飛行制御などをナイルワークス社が担当したそうで、12種類のセンサーによる位置制御で高精度な飛行を実現しています。

バッテリーが減ると自動的にドローンが発着ポートに帰還するので、機体の積載作業が必要無く、これまでの多人数による大掛かりな農薬散布作業が1人で可能になるそうです。

ダイハツとナイルワークスのコラボによる同車両の用途は今後もアイデア次第で各方面に広がる気配をみせています。

Avanti Yasunori・画像:ダイハツ)

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【関連リンク】

ダイハツ工業
https://www.daihatsu.com/jp/news/2019/20191008-1.pdf

ナイルワークス
http://www.nileworks.co.jp/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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