2つのF3系レースマシン、ダラーラ320と童夢F111/3がデモ走行を披露【スーパーフォーミュラ第6戦岡山】

●2020年から新たにスタートする2つの選手権に対応した新型車輌がデモ走行

スーパーフォーミュラ第6戦が開催された岡山国際サーキットで29日、2020年から新たにスタートする2つの選手権に対応したF3相当の新型車両が、関係者や来場したファンの前でデモンストレーション走行を行いました。

まず先にコースインしてきたのは、この岡山国際サーキットで41年の歴史に一旦幕を閉じた全日本F3選手権でこれまで使われてきたダラーラF312系の後継機となるdallara(ダラーラ)320。

ダラーラ320_童夢F111_02
デモ走行は千代勝正選手が担当

こちらは全日本F3選手権に代わって来年からスーパーフォーミュラと併催で行われる「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権」で使用されることになっています。スーパーフォーミュラの基本コンセプトである「クイック&ライト」を意識して制作されたそのマシンは、F312シリーズとの共通点も多く、キビキビと軽快に走行している姿がとても印象的でした。

そしてこれに続いてデモ走行を披露したのは、来シーズンスーパー耐久との併催で開催を目指している「FORMULA REGIONAL JAPANESE CHANPIONSHIP」で使用される、童夢F111/3です。

ダラーラ320_童夢F111_03
リージョナルF3用に開発された童夢F111/3は全日本F3ドライバーの片山義章選手がドライブ

こちらはメンテナンス性やドライバーの体格差による居住性の確保、そして近年の日本の気候(猛暑)でも安定した運用ができるようにとのコンセプトの下、FIAの定める「リージョナルF3」用の車両として開発されました。

この2つのF3が来シーズンどんな盛況ぶりを見せてくれるのか、筆者のみならず多くのモータースポーツファンの方々が注目していることでしょう。今から来シーズンの日本のミドルフォーミュラがとても楽しみです。

(H@ty)

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