●シーズン終盤の岡山ラウンド、チャンピオン争いにも注目!
9月最後の週末となる今週末、岡山県は岡山国際サーキットでスーパーフォーミュラ第6戦が開催されます。
新型車両SF19での初めてのシリーズチャンピオン獲得に向け、今大会は最終戦前の大事な一戦となります。
ここまで5戦でのドライバーズランキングは、#37 VANTELIN TEAM TOM’S ニック・キャシディ選手が28ポイントでトップ、それにわずか1ポイント差でディフェンディングチャンピオンの#1 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 山本 尚貴選手が2位、3位には首位から8ポイント差のルーキー#64 TCS NAKAJIMA RACING アレックス・パロウ選手、そして4位には#18 carrozzeria Team KCMG 小林 可夢偉選手が9ポイント差で追いかける形となっています。
スーパーフォーミュラでは優勝に10ポイント、予選ポールポジションに1ポイント、そして最終戦鈴鹿では優勝ドライバーにプラス3ポイントが加算されることになっていますので、計算上は25ポイント差まではシリーズチャンピオンの可能性を残していると言えますが、ランキング5位の#39 JMS P.MU/CERUMO・INGING 坪井 翔選手が16ポイント差を逆転するのは、今大会の結果にもよりますが、現実的にはなかなか難しいのではないかと思われます。
今シーズンのこれまでの走りを見ていると、一発の速さで言えば山本選手やパロウ選手、決勝での粘り強い走りや強さで言えばキャシディ選手や小林選手に分があるように思いますので、この4選手には特に注目していきたいと思います。
また、速さという点で言うと、ここ岡山国際サーキットでは1994年と95年にF1が開催されたことをご存じの方も少なくないと思います。そしてここ岡山国際サーキットのコースレコードは、あのアイルトン・セナが今も保持しているということはご存知でしたでしょうか?
セナ選手がレース中の事故で他界した1994年5月1日、そのわずか2週間前に、ここ岡山国際サーキット(当時の名称はTIサーキット英田)で開催されたF1パシフィックグランプリの予選で、セナ選手が記録した1’10.218。このタイムは20年以上経った今でも破られずに残っています。
スーパーフォーミュラでのコースレコードは、2015年に#38 JMS P.MU/CERUMO・INGING 石浦 宏明選手がSF14で記録した1’12.429となっています。新型車両SF19とフロントタイヤが幅広になり熟成も進んできたヨコハマタイヤで、果たしてこの記録を塗り替えることができるのか、どこまでセナの走りに近づくことができるのか、予選から見どころは満載です。
シリーズの天王山となるスーパーフォーミュラ第6戦。この週末はぜひ岡山まで足を運んで、日本のトップレベルの走りをその目で見てみてください!
(H@ty)