■両社のタッグで「最高に気持ちの良いAWDモデル」の開発も宣言!
●トヨタが20%以上の株式取得でSUBARUを関連会社に
2019年9月27日、トヨタ自動車とSUBARUの長期的提携関係のさらなる発展、強化を目指し、新たな業務資本提携に合意したと発表されました。
2005年に業務提携について合意して以来、トヨタ86/SUBARU BRZ以外、目に見える形での成果に乏しいと指摘する声も聞こえてきましたが、2019年6月にはSUBARUのAWD(全輪駆動)技術とトヨタの電動化技術を活用した、EV専用プラットフォーム、EV車両開発にも取り組むことで合意したことを公表されています。ほかにも、北米市場に投入されている「Crosstrek Hybrid」にトヨタのTHS(トヨタハイブリッドシステム)が搭載されるなど、ハイブリッドの供給も具現化されています。
今回の業務資本提携では、「両社の強みを持ち寄り、最高に気持ちの良いAWDモデルを共同で開発」、「トヨタ86/SUBARU BRZ 次期モデル共同開発」が盛り込まれています。
さらに、「Crosstrek Hybrid」に続き、ほかのSUBARU車へもTHS(トヨタハイブリッドシステム)の搭載を拡大」、「コネクティッド領域での協調、自動運転分野での技術連携」も含まれていて、SUBARU車のラインナップに「THS」搭載車が増えるだけでなく、つながるクルマ、自動運転技術での提携により、100年に一度の大変革期といわれる大競争時代に備える構えです。
また、「新たな業務資本提携」からも分かるように、資本提携でも合意。トヨタは、SUBARUの議決権比率20%に達するまでの株式数を取得することとなります。これにより、トヨタの議決権比率は現状の16.83%から20%以上となり、SUBARUはトヨタの関連会社となる見込みです。
一方、SUBARUのトヨタ株式の取得は、トヨタによるSUBARU株式の取得に要した金額と同額(800億円を上限とする)に相当する株式数までとしています。
(塚田勝弘)