●5ドアレイアウトのプリプロダクションモデルでテストを開始
アストンマーティン初の高級クロスオーバーSUV「DBX」が、ニュルブルクリンクで高速テストを開始しました。
2020年前半にDBXの発売を計画していますが、今年始めには、新しい「St Athan Plant」(セント・アサン工場)でプリプロダクションバージョンを構築、ニュルで捉えた開発車両がそれです。生産型では、期待された3ドアではなく、5ドアレイアウトで実用性が高められています。
前回同様、薄いカモフラージュで登場したプロトタイプのリアエンドには、2ドアスポーツ「ヴァンテージ」を彷彿させるスリムなテールライトや、センターフィン付きルーフマウントスポイラーを装備。ヘッドライトには湾曲したLEDデイタイムランニングライトも確認できます。
心臓部には、最高出力550psを発揮するメルセデスAMG製の4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンの搭載が正式発表されましたが、このほかに「DB11」から流用する自社製5.2リットルV型12気筒ツインターボエンジンなどが予想されています。さらにメルセデスベンツのハイブリッド技術を採用した電動モデルの設定も濃厚で、2021年には登場が期待できそうです。
DBXは同社がダイナミック・オンロードパフォーマンスを実現するべく、新しい専用テストプログラムを実施した最初のモデルであり、テストは中東の砂漠、ドイツのアウトバーン、ニュルブルクリンクで繰り返し行なわれています。また、アストンマーティンのアーキテクチャに基づいて構築されており、現在計画中のラゴンダ製セダンやSUVと深い関係性を持ち、新型ラゴンダとウェールズで生産が予定されています。
DBX市販型のワールドプレミアは12月、発売は2021年に予定されています。
(APOLLO)