スバルマニアが5時間は過ごせる三鷹「STIギャラリー」はこんな場所だった!【STI Gallery】

■改めてSTIやSUBARUを「知る場所」としての新たな発信基地

今年1月6日に第1期のリニューアル工事が完了した東京 三鷹市にあるSTIギャラリー(https://clicccar.com/2018/12/31/674274)ですが、いよいよ9月21日よりギャラリー全体のリニューアルが完了し、グランドオープンしました。

三鷹「STI Gallery」
三鷹「STI Gallery」

第1期のリニューアルでは、「お客様とのつながり、絆」をテーマにし、トロフィーをはじめとした未公開の所蔵品の展示をはじめ、モータースポーツ参戦車両の展示、来場者がメッセージを書き込める「絆の柱」スペースも設置されました。

「絆の柱」スペース
「絆の柱」スペース

他にもSTIで保有していないミニカーを一般ユーザーから寄贈してもらう「looking forミニカープロジェクト」など新たな試みをスタートさせました。

looking forミニカープロジェクト
looking forミニカープロジェクト
ミニカー
looking for ミニカー プロジェクトで寄贈されたミニカー

すでにこのlooking for ミニカー プロジェクトでは寄贈されたミニカーを展示。着々と年表が完成しつつあります。

平岡 泰雄STI社長
平岡 泰雄STI社長

今回の第2期リニューアルオープンのお披露目で、STIの平岡 泰雄社長は「このSTIギャラリーをSTIの聖地として世界中のファンの皆様とSUBARU/STIのコミュニケーションの場として活用してまいります」と語りました。

貴重な物品や書籍などの展示
貴重な物品や書籍などの展示

具体的には来場者に特別な体験や思い出をつくってもらうことを目的に、新たにSTIにまつわる貴重な物品や書籍などの展示することで、STIの歴史や活動を学べるようになっています。また、従来は平日のみオープンしていたギャラリーに、STIの歴史や商品に精通するSTIアンバサダースタッフが対応することで、土日でもオープンが可能となりました。

エントランス入った左側
エントランス入った左側

さて、ギャラリーの様子を早速レポートしましょう! 今回リニューアルした部分は主にエントランスを入った左側部分が中心。まず間に入るのが壁に掛けられた3枚の行灯パネル。実はこれ創設当時の会社案内をパネルにしたもの。STIの企業理念やモータースポーツの世界への意気込み、クルマづくりへの情熱を感じ取ることができます。

BRZ GT300(2017年モデル)のエンジン
BRZ GT300(2017年モデル)のエンジン

そのパネルの前のショーケースにはSUPER GTで活躍中のBRZ GT300(2017年モデル)のエンジンを分解したものを展示。スバルマニアの筆者はここだけで5時間はつぶせそうなお宝にくぎ付けでした(笑)

CUBE#Aと名付けられたBOX
CUBE#Aと名付けられたBOX

通路の右側にはCUBE#Aと名付けられたBOXが設置されています。このBOXの外側には大きなSTIロゴと#stigalleryのハッシュタグが描かれ、ひとつの”インスタ映え”ポイントとなっています。今回のリニューアルではこうした“映え”ポイントも数多く設置されているところも特徴です。

STIにまつわる貴重な資料や記念品などが収納される書棚
STIにまつわる貴重な資料や記念品などが収納される書棚

側面の書棚にはSTIにまつわる貴重な資料や記念品などが収納され、書籍類は実際に手に取ってゆっくり読書を楽しむことができます。

USB電源もあるベンチ
USB電源もあるベンチ

随所に設置されたベンチを自由に使用できますが、なんとこのベンチの一部にはスマートフォンなどを充電できるUSBソケットなども設置されており、来場者がゆっくりとくつろげる環境が整っている心配りも見逃せません!

STI初代社長である故 久世 隆一郎氏の名言
STI初代社長である故 久世 隆一郎氏の名言

読書を楽しむスペースとして、このCUBE内にもテーブルが設置されていますが、その内側の壁面には、リニューアルグランドオープンの企画展示第一弾である「STIを知る その1 黎明期 1988-1998」にちなみ、STI初代社長である故 久世 隆一郎氏の名言などがびっしりと書かれています。この“久世語録”は22B誕生の裏側やモータースポーツにかける情熱、さらには経営者としても学べるありがたい言葉がたくさん詰まっています。久世さんを知らない若いファンの方も是非現地でその一つ一つに目を通してもらいたい言葉の数々です。

久世 隆一郎氏の私物
久世 隆一郎氏の私物

ほかにも別ブースで久世さん愛用のカーボン製のアタッシュケースのほか、貴重な愛用品の数々も展示されています。このアタッシュケースには無数の傷があり、当時WRCと共に世界中を駆け巡っていいた久世さんの歴史が刻まれています。

公式ツイッター(@TrollinMitaka)でつぶやくジョージ(常時)くん
公式ツイッター(@TrollinMitaka)でつぶやくジョージ(常時)くん

CUBE#Aの横には、初代レガシィのWRC参戦車両と共に、STIの公式ツイッター(@TrollinMitaka)でつぶやいているジョージ(常時)くんも一緒にリニューアルを祝っておりました。

記念撮影用のウェアも用意
記念撮影用のウェアも用意

このレガシィをはじめ、ギャラリー内のレースカーに座って記念撮影も可能。前述のSTIアンバサダースタッフをはじめとしたギャラリースタッフに是非声をかけて車内を見せてもらったり、トロフィーを持たせてもらったりできちゃうんです! ジャケットを持参しなくても撮影用のウェアが用意されているのもうれしいですね!

スタッフ呼び出し用のプッシュエンジンスイッチ
スタッフ呼び出し用のプッシュエンジンスイッチ

ちなみにスタッフの呼び出しは「Lookingforミニカープロジェクト」のショーケース左側にあるプッシュエンジンスイッチを押すとスタッフが出てきて対応してくれます。

CUBE#BにはSTIロゴの変遷や年表
CUBE#BにはSTIロゴの変遷や年表

つづいてCUBE#Aの隣にはSTIのロゴが描かれたCUBE#Bがあります。ここにはSTIロゴの変遷や年表が書かれており、年代を追うごとに変わってきたロゴや色遣いなどについて学ぶことができます。

STIのチェリーピンクでサーキットを模したロゴの謎
STIのチェリーピンクでサーキットを模したロゴの謎

STIがなぜチェリーピンクをブランドカラーとしたのか、実はこのロゴはサーキットを模したものだったなど、へー!と思わせることがたくさん書かれています。ちなみに現在のロゴと一つ前のロゴ、ぱっと見は同じですが、よーく見ると異なっているそうです。これも是非ギャラリーを訪れて皆さんの目で確かめてもらいたいところです。

アメリカで「subie fest」を主催するRobert Champion(ロバート・チャンピオン)
アメリカで「subie fest」を主催するRobert Champion(ロバート・チャンピオン)

このお披露目にはスペシャルゲストとして、アメリカで「subie fest」というSUBARUファンの祭典を主催しているRobert Champion(ロバート・チャンピオン)さんが来場。アメリカではSTIはSUBARUを作れる「Best of Best」であると語りました。技術力をはじめとした信頼性などをはじめ、若い人からもSTIモデルは人気が高いそうです。ちなみに、SUBARU仲間にはSTIギャラリーに行くことを凄く羨ましがられたそうで、直前までいいだせなかったとのこと(笑)。それだけ海外でも三鷹のSTIギャラリーは「聖地」として認知されている場所だと感じました。

大鷹をモチーフとしたキャラクターグッズ
大鷹をモチーフとしたキャラクターグッズ

ちなみにSTIギャラリーではお土産販売も企画中。オリジナルグッズとしてSTI所在地である三鷹市大沢(ミタカシオオサワ)にかけた大鷹をモチーフとしたキャラクターグッズを制作。聖地来訪の記念として販売開始に期待のグッズです。

STIやSUBARUを「知る場所」になってほしいと感じる場所
STIやSUBARUを「知る場所」になってほしいと感じる場所

STIギャラリーはSUBARUファン、STIファンだけの聖地ではなく、STIモデルやSTIパーツを購入したことのないSUBARUユーザー、さらには他メーカーに乗るクルマ好きの人でも訪れてSTIやSUBARUを“知る場所”としての新たな発信基地になってほしいと感じる場所でした。より知って、より好きになったら1階に降りれは東京スバル 三鷹店なので、クルマを買って帰ることも可能ですから!(笑)

(文・写真:井元 貴幸)