●唯一の1分16秒台でSUBARU BRZ R&D SPORTがポールポジション
9月21日〜22日、スポーツランドSUGOで開催の「2019 AUTOBACS SUPER GT Round 7 SUGO GT 300km RACE」。21日にはその予選が行われました。
SUPER GTの予選は通常ノックアウト式と呼ばれる方法で行われ、まず予選Q1を各クラスの全車がタイムアタックを行い、GT300クラスの場合はその上位16台が予選Q2へ進出して上位のスターティンググリッドを決定します。
しかしスポーツランドSUGOはコース幅が狭いためGT300クラスに参加する28台が一度に予選を行うとタイムアタックがしきれず、タイムアタックをするマシンとウォームアップをするマシンが混在する場合はアクシデント発生の危険性があるため、2018年からはGT300クラスを2グループに分け各グループの上位8台ずつの合計16台がQ2に進出することなっています。
そのグループのうちAグループをトップタイムでQ2進出を果たしたのが720号車McLaren 720S。前戦オートポリスでも2位表彰台になるなどシリーズ終盤になって旧躍進したチームです。
Aグループ2位は55号車 ARTA NSX GT3。
Aグループ3位は61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT。
そしてBグループのトップは34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3。Modulo KENWOOD NSX GT3の大津弘樹選手のタイムは1分18秒181でQ1全体でのベストタイムとなります。
Bグループ2位は4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG。
Bグループ3位は25号車 HOPPY 86 MC。
両グループ16台が出揃い、GT500クラスのQ1をはさんで14時53分からスタートしたQ2.10分間の走行時間の中でタイムアタックをしなくてはならないSUGOのQ2ですが、残り時間4分ほどでSUBARU BRZ R&D SPORTの山内 英輝選手がQ1のトップタイムを大きく上回る1分16秒834を叩き出します。
そのBRZのタイムがターゲットとなり各車タイムアタックを行いますが1分17秒を切ることが出ません。そのまま時間切れでチェッカーフラッグが振られSUBARU BRZ R&D SPORTのポールポジションが確定しました。
Q1からQ2へセッティング変更をした際に「井口卓人選手のアドバイスが大きく作用した」と山内選手は語り、「チームの力で獲得したポールポジション」とも語ります。
SUBARU BRZ R&D SPORTにとっては2年連続のSUGOでのポールポジションとなります。
GT500クラスのポールポジションは17号車KEIHIN NSX-GT。
KEIHIN NSX-GTはオートポリス戦に続き2戦連続のポールポジションとなります。
曇り空の下とはいえドライコンディションで行われた予選ですが、22日の決勝レースの天気予報は雨とのこと。天候が変われば予選結果と決勝結果が大きく変わることも考えられます。ましてや魔物が棲むといわれるスポーツランドSUGOですから、かなりあれたレース展開となることが予想されます。
万難を排してポールポジションが優勝するのか?それとも予想だにしない展開となるのか?注目の決勝レースは14時スタートです。
(写真・文:松永和浩)