ナビの音声操作で「家庭のエアコン」をコントロール。クラリオンから新型HDカーナビゲーションが登場

●「家庭のエアコン」をコントロールする機能など、多彩な機能が魅力の新モデル

フランスの大手サプライヤーであるフォルシア傘下のクラリオンから、HDディスプレイ搭載ナビゲーションが10月上旬に発売されます。ラインナップは、9型の「NXV997D」、8型の「NXV897D」で、8型の設定により多くの車種に対応できます。

クラリオン「NXV997D 」
9V型大型ナビのクラリオン「NXV997D 」

クラリン製ナビの特徴は、ナビ、オーディオ、ツール、アプリの4つのエリアを一画面に表示し、シーンに合わせた切り替えや、ドラッグ操作で各エリアの位置を上下・左右・斜めと好みに応じ入れ替えができる「Quad View」の良好な操作性にあります。

今回新たに、頻繁に使う機能をアプリケーションエリアにアイコンで表示できる「ショートカット」機能を追加しました。あらかじめ自宅を登録しておけば、「自宅へ戻る」アイコンを押すだけでルート探索が可能。また、目的地検索の「登録地」表示や、「ナビルートメニュー」表示、音量の 「MUTE」なども簡単に操作できます。

クラス2019年秋モデル
「Quad View」に「ショートカット」機能を追加

さらに、メニュー画面などのカスタマイズも可能。「デザインテーマ」機能で、夜景の雰囲気をイメージした黒基調の画面に変更できます。なお、クラリオンホームページからダウンロードしたデータとSDカードが別途必要になります。

クラリオン「NXV897D」
8V型HDディスプレイを採用したクラリオン「NXV897D」

ナビから音声で自宅の家電の操作が可能になる業界初となる機能も用意されています。。

クラリオン独自のクラウド情報ネットワークサービス「Smart Access(スマートアクセス)」の音声操作機能 「Intelligent VOICE(インテリジェントボイス)」とスマートリモコン「Nature Remo(ネイチャーリモ)」の連携機能(2019年7月サービスインの新機能)により、帰宅前にナビの音声操作で自宅のエアコンを操作し、室内を快適な温度に設定できます。

クラリオン2019年秋モデル
カーナビゲーションの音声操作で家庭のエアコン操作が可能

対応する家電は、現時点ではエアコンのみ対応で、Bluetooth対応スマートフォンとスマートフォンアプリ「Smart Access 4Car」のインストールおよび、スマートリモコン「NatureRemo」または「NatureRemomini」(いずれもNature,Inc.販売品)が必要。

その他の特徴として高精細「HDディスプレイ」を搭載。1280×720ドットの高精細HDディスプレイにより、画面の隅々まで鮮明に映し出します。24bit/1677万色のフルカラー表示で、地デジや動画を美しく、地図もくっきりと表示。

クラリオン2019年秋モデル
HDディスプレイで地図画面も鮮明に映し出す

ナビ機能では、出発から目的地到着だけでなく、徒歩ルート、帰宅までおまかせできる「DoortoDoor ナビゲーション」に対応。スマホの「Google Maps Platform」を活用し、膨大かつ新しい情報から目的地を検索できます。目的地周辺の駐車場も簡単に検索可能で、満空情報も確認できます。

検索した目的地は、自動的にナビに引き継がれ、乗車後に即ルート案内を開始され、ナビでの操作は不要。駐車場到着後は目的 地までの徒歩ルートをスマホ上に表示します。なお、同機能には、Bluetooth対応スマホとスマートフォンアプリ「Smart Access 4Car」のインストールが必要。

検索機能では、目的地検索時に都道府県や市区町村がわからなくても、地名から候補をリストアップする「住所検索」や、以前に検索した履歴を覚え、文字入力中でも予測候補を表示する「名称検索」など、充実の検索機能を搭載。

道路状況に柔軟に対応するルート探索も特徴で、最大5ルートまでサーチする「複数ルート探索」により、時間や料金、省エネなどの条件に合うルートを選択できます。リアルタイム情報で運転をサポートする「VICSワイド」にも対応しています。

音質面では、ハイレゾ音源や人気のメディアも再生に対応しています。SD/SDHC/SDXCメモリーカードやUSBメモリーに保存されたハイレゾ音源の再生、動画の再生、iPod、iPhoneなど多彩なメディアに対応。

クラリオン独自のサウンドテクノロジーも自慢で、前後左右の座席にボーカルの定位を調整できる「ボーカルイメージコントロール」、圧縮データの高音域を再生する「サウンドリストアラー」など、高度なサウンドテクノロジーを集約した「Intelligent Tune(インテリジェントチューン)」が搭載されています。

クラリオン2019年秋モデル
クラリオン独自のサウンドテクノロジーにより高音質が楽しめる

また、「2-Zone リアエンターテインメント」にも対応していて、前席では音楽を聴き、後席ではDVDを鑑賞するなど、前席と後席で異なるソースを楽しめます。なお、後席でDVDなどの映像ソースを再生する場合は、HDMI入力対応のリヤモニター(市販品)、接続ケーブルなどが必要。

さらに、「フルデジタルサウンドシステム」とのデジタル接続&サウンドプロセッサーコントロールに対応し、音響調整や入力ソースの選択などをナビゲーションのボタンや画面上から操作可能。なお、こちらも別売の接続ケーブルが必要になります。

9V型の「NXV997D 」、8V型の「NXV897D 」ともに価格はオープンで、市場想定価格は前者が17万円前後、後者が14万円前後となっています(価格は税抜き)。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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