【SUPER GT 2019】64号車が大ステップアップの7位! 34号車も順位を上げたModulo勢のオートポリス

目まぐるしく変わる天候で上位に食い込む64号車

予選では荒れた路面との相性が合わずに良いフィーリングを掴めぬまま13位からのスタートとなってしまったGT500の64号車 Modulo Epson NSX-GT。

Modulo EPSON NSX-GT
Modulo EPSON NSX-GT

しかしスタート直後の序盤に1号車 RAYBRIG NSX-GTがアクシデントでSCが導入されると前を行くライバルとの差は一気に詰まり、大きな差が開くことなくレースは進んでいきます。

Modulo EPSON NSX-GT
Modulo EPSON NSX-GT

20周目辺りから第一コーナー周辺で降り出した雨によりウェットとドライが混在する状況でもナレイン・カーティケヤン選手はうまく走り22周目辺りではポジションを一つ上げていきます。

Modulo EPSON NSX-GT
Modulo EPSON NSX-GT

28周目にピットインをしますがこの時は晴れ間が見え始めたためでしょうか、タイヤを再びスリックタイヤに交換、牧野 任祐選手に交代して14位のポジションでピットアウトをしていきます。

Modulo EPSON NSX-GT
Modulo EPSON NSX-GT

しかし30周目辺りからホームストレートを除く殆どのコース上は大粒の雨となってしまい、Modulo EPSON NSX-GTは35周目で再びピットイン。レインタイヤに履き替えます。

Modulo EPSON NSX-GT
Modulo EPSON NSX-GT

一見無駄な作業のように思えた2度目のピットインによるレインタイヤへの交換ですが、その直後にGT300マシンによるコースアウトのためにSCが導入され前を走るライバルとの差が縮まると、結果的に2度目のピットインのタイムロスが帳消しになるという事になりました。

Modulo EPSON NSX-GT
Modulo EPSON NSX-GT

2度目のSCが解除された直後に再び3度目のSCが導入され、2回のピットインによるタイムロスは全く無くなってしまったという状況となると、そこからはレインタイヤ優勢の路面状況が続きスリックタイヤを履いたライバルを次々と抜いていき、7位でチェッカーを受けることとなりました。

牧野 任祐選手
牧野 任祐選手

「レインタイヤに履き替えてからすぐは調子が良かったのですがそこからのタイヤの(グリップ)落ちに苦労しました。周りのブリヂストン勢もかなりタイヤが落ちてきたようなので結果的には今できるベストを尽くして十分に戦えましたが、目の前を走る6号車(WAKO’S 4CR LC500)を抜ければもっと良かったと思います」とModulo EPSON NSX-GTを7位に押し上げた牧野 任祐選手は語ります。

中嶋悟総監督
中嶋悟総監督

中嶋悟総監督はレースを振り返り「天気予報やドライバーからのフィードバックでレインタイヤに履き替えたのが結果的に良かったし、とにかく今回は2人のドライバーがこの厳しい状況でよく頑張ってくれた結果だと思います」と語ります。

牧野 任祐選手と ナレイン・カーティケヤン選手
牧野 任祐選手と ナレイン・カーティケヤン選手

ナレイン・カーティケヤン選手は「最初のスティントでスリックタイヤを履いた状態での雨はかなり厳しい状況でしたが、うまくマシンを渡して7位になれたことは良かったと思います。次戦のSUGOでもまた頑張っていきたい」と語ります。

Modulo EPSON NSX-GT
Modulo EPSON NSX-GT

厳しい状況でこそ結果を残してきたModulo EPSON NSX-GT。次戦のスポーツランドSUGOでの第7戦は如何に戦っていくのでしょうか。

(写真:吉見幸夫、松永和浩 文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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