【SUPER GT 2019】荒れた路面と火山灰?に悩まされたModulo勢のオートポリス予選

新しいタイヤがうまく機能しなかった64号車

ダンロップのニュースペックタイヤにより前戦の富士500mileでは予選Q2に進出して調子を上げてきたと思われていた64号車 Modulo Epson NSX-GT。

Modulo Epson NSX-GT
Modulo Epson NSX-GT

しかしここオートポリスでは期待したようには走ることができなかったと中嶋悟総監督は語ります。

中嶋 悟総監督
中嶋 悟総監督

「富士500mileの結果を踏まえてマシンを1歩2歩先に進めていこうといろいろとチャレンジをしてきたのですが期待通りに事が進まず今回の結果(予選13位)になってしまいました」と語る中嶋総監督。

Modulo Epson NSX-GT
Modulo Epson NSX-GT

「傾向的にはピックアップが起こりやすいというタイヤにダメージの多いサーキットといえるのでその影響は確実に受けています。ただ決勝レースはレースが進んでいけば路面も鳴らされていくでしょうから決して良くないポジションからのスタートですが状況次第では大きく変わっていけるかもしれません」とも語ります。

牧野 任祐選手
牧野 任祐選手

Q1を担当した牧野 任祐選手は「中嶋総監督の言う通りチャレンジが結びつかなかった結果、富士の様なフィーリングを得ることができなかった」と語ります・

Modulo Epson NSX-GT
Modulo Epson NSX-GT

しかし、今季のこれまでの戦いを見るに、予選順位は下位に低迷しても粘り強い戦い方でトラブルを回避しポイントを獲得することも多いという事実があります。確実にポイントを積み重ねるような順位に登っているというようなレースを期待します。

34号車も64号車も荒れた路面と滑りやすい火山灰などに苦しめられた予選ですが、この要素はレースが進むにつれて状況が変化するというもので、レースが進むにつれ順位も上がっていくのではないか、とも期待できる要素。2台の活躍に期待しましょう。

(写真・文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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