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新しいタイヤがうまく機能しなかった64号車
ダンロップのニュースペックタイヤにより前戦の富士500mileでは予選Q2に進出して調子を上げてきたと思われていた64号車 Modulo Epson NSX-GT。
しかしここオートポリスでは期待したようには走ることができなかったと中嶋悟総監督は語ります。
「富士500mileの結果を踏まえてマシンを1歩2歩先に進めていこうといろいろとチャレンジをしてきたのですが期待通りに事が進まず今回の結果(予選13位)になってしまいました」と語る中嶋総監督。
「傾向的にはピックアップが起こりやすいというタイヤにダメージの多いサーキットといえるのでその影響は確実に受けています。ただ決勝レースはレースが進んでいけば路面も鳴らされていくでしょうから決して良くないポジションからのスタートですが状況次第では大きく変わっていけるかもしれません」とも語ります。
Q1を担当した牧野 任祐選手は「中嶋総監督の言う通りチャレンジが結びつかなかった結果、富士の様なフィーリングを得ることができなかった」と語ります・
しかし、今季のこれまでの戦いを見るに、予選順位は下位に低迷しても粘り強い戦い方でトラブルを回避しポイントを獲得することも多いという事実があります。確実にポイントを積み重ねるような順位に登っているというようなレースを期待します。
34号車も64号車も荒れた路面と滑りやすい火山灰などに苦しめられた予選ですが、この要素はレースが進むにつれて状況が変化するというもので、レースが進むにつれ順位も上がっていくのではないか、とも期待できる要素。2台の活躍に期待しましょう。
(写真・文:松永和浩)