フォルクスワーゲンのEVブランド「ID」のプロトタイプがランデブーテスト

●「ID. CROZZ」は「ID.4X」の名称で2020年後半にデビュー?

VWが開発を進める電動車ブランド「ID」第一弾となるハッチバック「ID.3」、第二弾クロスオーバーSUV「ID. CROZZ」のプロトタイプが同時にテストする様子をカメラが初めて捉えました。

VW ID. 3とID. CROSZZ_002
VW ID. ファミリー開発車両

「ID.3」(開発車両ナンバーGF06742)は、「ゴルフ」セグメントに属するコンパクトEVです。

アーキテクチャにはIDファミリーで共有する「MEB」(モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリックス)が採用されます。WLTPモードにおいて、330~550kmの航続を実現する3種類のバッテリーから選択可能で、発売記念車「1STスペシャルエディション」には、航続420km(WLTP)のミディアムサイズのバッテリーが搭載されると発表されています。

ワールドプレミアは9月フランクフルトモーターショーに決定しており、ファミリー第一弾として2020年から発売されます。

VW ID. CROZZ 外観_001
VW ID. CROZZ市販型 ID.4X開発車両

一方初のクロスオーバーSUVとなる「ID.CROZZ」(開発車両ナンバーH06432)は、同じく「MEB」プラットフォームを採用し、「ティグアン」より大型で「ティグアン オールスペース」よりコンパクトなボディサイズの電気クロスオーバー・クーペSUVです。

パワートレインは、前後車軸に1基ずつ、合計2基の電気モーターを搭載、最高出力は300ps以上を発揮、1回の充電で310マイル(500km)の航続を可能にし、150kWの急速充電器により30分で最大80%の充電を完了すると予想されています。

どちらもカモフラージュが重く、フロントビューでは2台の区別が付きづらいかもしれませんが、リアビューから見ると、ID.CROZZのSUVシルエットが顕著に出ていることがわかります。

ID.CROZZのワールドプレミアは2020年後半と予想されており、市販型には「ID.4X」という車名が有力候補とされているようです。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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