毎回大盛況の「親子で楽しむ日帰り観戦バスツアー」。人気の理由とは?【イベントリポート】

●ツインリンクもてぎでモータースポーツの醍醐味に触れられる人気イベント

モータースポーツの醍醐味をライブで感じてもらい、サーキットへもっと多くの家族が足を運んでもらうことを目指し、NPO法人モータースポーツ推進機構が行っている「親子で楽しむ日帰り観戦バスツアー」。第9回目となるツアーが8月18日ツインリンクもてぎで開催されたスーパーフォーミュラー第5戦で開催されました。

記念写真01
記者会見などが行われるブリーフィングルームでの記念写真。

お子さんの同伴が必須というツアーながら非常に評判が高く、今回は募集開始からわずか1週間で満席キャンセル待ちとなり、当日は15組大人20名・子供24名合計44名の参加で盛り上がりました。

バスの車内
早朝の出発ながら、皆さん興奮して元気一杯。
バスの車内
サーキットに向かうバスの中で早くも記念写真撮影が始まる。

この観戦バスツアーは非常に人気が高いのですが、それは3つのポイントが挙げられます。

まず大人1名プラス中学生以下のお子さん2名まで9800円というリーズナブルな価格設定であること。そして本来追加料金が発生するパドックエリアに入場できるだけでなく、ツインリンクモテギのスタッフが案内役となって車検ハウスをはじめ、メディカルセンター、ブリーフィングルームなど普段一般のお客さんが立ち入ることのできないバックヤードのエリア巡りができること。さらに各施設の役割の説明を聞きながら、随所で記念撮影が可能な点です。

バックヤードツアー01
普段は近づけない車検場を見学。
サーキット見学
サーキットをもの凄い速さでクルマが通過していく。

コース場で繰り広げられるバトルを目の当たりにしたお子さんたちは、サーキットに響くレーシングカーの爆音と凄まじい速さに驚きを隠せませんでした。また、バックヤードツアーではテレビなどで見た記者会見などが行われるブリーフィングルームではレーサーの気分になって会見席に座るお子さんで長い列ができるほどでした。

サーキット観戦だけでなく、様々なエンターテイメント施設が用意されているツインリンクもてぎなので、自由時間をたっぷりと確保。ホンダのクルマの歴史がわかるコレクションホールなど自分たちの興味がある施設へと去っていきました。

パドック見学。
通常は別途料金が必要となるパドックもツアー代込み。
じゃんけん大会賞品
帰りのバスの中で行われたじゃんけん大会で勝ち抜くとミニカーをプレゼント。

そして最後のポイントは、このバスツアーの醍醐味でもあるサーキット観戦が終わったバスの車内で行われるじゃんけん大会です。勝ち抜いた人はエプロのミニカーがプレゼントされ、最後まで充実したコンテンツが用意されていました。

若者のクルマ離れが叫ばれる時代だけに、クルマのもつ楽しさや速さといった魅力をリアルに感じてもらい、小さいお子さんに興味をもってもらえるチャンスが増えることは日本のクルマ文化を発展させるためにも必要なことだと感じました。そして、解散場所でのお子さんたちの笑顔はまさにこういった機会をもっと増やすべきだと実感しました。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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