■車線逸脱警報やふらつき警報を標準装備
●手動式スロープと電動ウィンチを装備した福祉車両
2019年8月6日、日産自動車は、スズキからOME供給を受けているNV100 クリッパー リオをベースにしたライフケアビークル(LV)の「チェアキャブ」を一部改良し、同日から発売を開始しています。なお、ベースのNV100 クリッパー リオは、今年6月に一部改良を受け、安全装備が強化されています。
NV100クリッパー リオ「チェアキャブ」は、車両後部から車いすのまま車内に乗り込めるように、操作が簡単な手動式のスロープ、車いすの乗降を手助けする電動ウインチを装備した福祉車両です。
使い勝手の良い分割可倒式のリヤシートや広い室内空間により、介護タクシーや福祉施設まで幅広いニーズに応えているそう。具体的には、使用シーンに合わせて完全格納、または、一部格納が可能なリヤシートを採用。
リヤスペースに乗車した車いすのすぐ横に介助者が座る場合は、後席を1名分のみ展開し、車いすが乗車しながらも、通常の全シート使用時と同様に、4名が同時に乗車可能。また、後席をすべて折りたためば、大きなサイズの車いすでも乗車できるスペースを確保できます。車いすが乗車しない場合、ベース車同様に4名が乗車できます。 さらに、室内高1,410mmと大きな車いすでも余裕の頭上スペースが確保されていて、後席を備えながらも全長1,410mmまでの車いすが乗車可能。介護タクシー、介護事業者、一般家庭での介護などで多様な車いすに対応しているそうです。
また、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などの安全機能も用意されています。
今回の一部改良では、さらに「LDW(車線逸脱警報)」、「インテリジェント DA(ふらつき警報)」、「先行車発進お知らせ」、「ハイビームアシスト」、「オートライトシステム」が全車に標準装備され、安全性が強化されています。NV100クリッパー リオ「チェアキャブ」の価格は、2WD/ターボが201万2000円、4WD/ターボが213万2000円です。
(塚田勝弘)