8月3〜4日に富士スピードウェイで開催中のSUPER GT第5戦『FUJI GT 500mile RACE』。その予選が8月3日の14時50分から行われました。
予選を制したのは52号車 埼玉トヨペットGB マークX MC。チーム創設以来初のGT300クラスポールポジションを獲得しました。
ノックアウト式で行われた予選。Q1を1分37秒521のトップタイムで1位通過したのはタイでラストラップまで首位を守っていた56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R。
Q2では10分の走行時間の残り3分ほどで各チームがアタックを本格化。61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTが1分37秒652で37秒台に入れると25号車 HOPPY 86 MCが1分37秒394でトップに!
しかし埼玉トヨペットGB マークX MCの吉田広樹選手が1分37秒320を叩き出します。ここでトップタイムとなった埼玉トヨペットですがチェッカー間際にはさらにダメ押しの1分37秒316というタイムポールポジションを獲得しました。
午前中のフリー走行でもトップタイムをマークしていたものの、Q1では計器類のすべてが表示しなくなるというトラブルが発生。脇阪薫一選手はそれでもギリギリでQ1を突破し、GT500クラスのQ1の最中に修復をして臨んだというQ2で見事にポールポジションを獲得したのです。
Q2を担当した吉田広樹選手は人生で初のSUPER GTでのポールポジション。
そしてチームにとっても創設以来のSUPER GTポールポジションとなりました。
デビュー戦の2017年開幕の岡山では3周でリタイアという苦汁をなめながらも参戦し続け、今年の開幕戦岡山では初の表彰台、そして今回の初ポール。着実に実力をつけつつあるのが埼玉トヨペットGB マークX MCなのです。
なお予選2位は HOPPY 86 MC、3位には360号車 RUNUP RIVAUX GT-Rが入ります。フロントローがマザーシャーシマシンというラインナップとなりました。
GT500クラスは、Q1とQ2の両方を制したNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが今季3度目のポールポジションを獲得。
ラスト2分を切ったところで MOTUL AUTECH GT-Rが1分28秒519でトップに躍り出ます。その直後を追いかけるようにアタックをしていた17号車 KEIHIN NSX-GTが1分28秒747の2番手タイムを叩き出します。しかしその直後のTGRコーナーでクラッシュ。赤旗提示により予選が終了となります。
その赤旗でMOTUL AUTECH GT-Rのポールポジションが確定。
予選2番手は3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R。フロントローは2台ともミシュランタイヤのGT-Rとなりました。
予選3位は19号車 WedsSport ADVAN LC500となっています。
決勝レースは8月4日の13時30分にスタート。500mileつまり800㎞という今シーズンのSUPER GTでは最長のロングディスタンス。いったいどんなドラマが生まれるのでしょうか?
(写真・文:松永和浩)